2021年3月3日(水)

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聖書一日一章     詩篇 46篇

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たとえ地が変わり、山々が揺れ、海のただ中に移るとも。(2節)

作者は神への信頼とその安心感を表現します。「神は、われらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある強き助け。」4節から7節では、都エルサレムに神が臨在されることによる安心感を表現します。「川がある。その豊かな流れは、神の都を喜ばせる。」「川」と言いますが、実はエルサレムには川はありません。かわりに、豊かな地下水脈があり、「ギホンの泉」として湧き出しているので、その水脈を「川」と言っているのでしょう。「神はそのただ中におられ、その都は揺るがない。」

ところで、2節では、「それゆえ、われらは恐れない。たとい地が変わり、山々が揺れ、海のただ中に移るとも」と言います。私はこれはたとえであって、こんなことは起こらないと思っていましたが、長い年月の間にはほんとうに起るものです。東日本大震災のときには、文字通り、海が山の中に移り、山が海の中に移りました。また、温暖化で、北極や南極の氷が溶け、海の水位が上がり、海に沈む島もあります。5節と6節では、国々は立ち騒ぐけれどもその都は揺るがないと言いますが、逆に言うと、神の守りがなければ、都も国々の争いに巻き込まれて滅ぶということです。実際、戦争になると、都や大きな都市は攻撃の的になります。太平洋戦争のときには、東京や大阪が焼け野原になりましたし、現在も、世界の何千もの核ミサイルが世界の大都市に向けて照準を合わせられています。戦争でなくても、コロナウイルスも大都市に感染が集中しました。大都市に住んでいると、人が多いので、ここなら大丈夫だと思ってしまいますが、案外危険で、もろいものなのです。しかし、たとえそんなことが起こっても、私たちは恐れません。主が私たちとともにおられるからです。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成