2021年4月17日(土)

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聖書一日一章     詩篇 91篇

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彼がわたしを愛しているから。(14節)

神が様々な危険から守ってくださることを歌っています。狩人の罠、疫病、夜の襲撃、高い所からの転落、猛獣と毒蛇などを挙げています。「疫病」という言葉が何度も出て来ますが、新型コロナウイルスがはやっている現在、どうしても気になります。当時は医療が未発達だったので、恐怖は現在よりはるかに大きかったでしょう。現在なら、疫病の原因が細菌やウイルスで、どのように感染するのかということもわかっています。避けようと思えば避けられないこともありません。しかし、当時は、6節に「暗闇に忍び寄る疫病」とあるように、どこからともなくやって来て、いつの間にか感染してしまうので、避けようがなく、不気味だったのです。新型コロナウイルスも何の症状もない人からも感染することで、避けようがなく、みんなが困っているのと共通する所があります。また、3節に「狩人の罠」とありますが、当時は狩猟が多く、森のあちこちに罠が仕掛けられていて、森を歩くのは危険でした。これも現在に共通する所があります。交通事故や公害や原発事故などは、人間が作り上げた技術が人間を脅かしているのです。

しかし、3節で言います。「主こそ、狩人の罠から、破滅をもたらす疫病から、あなたを救い出される。主はご自分の羽であなたをおおい、あなたはその翼の下に身を避ける。」また、7節で言います。「千人があなたの傍らに、万人があなたの右に倒れても、それはあなたに近づかない。」これは単なる気休めではありません。私たちはいつも神の守りを体験しているのです。

14節以下では、神が様々な危険から人を守る条件をはっきり言われます。「彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出す。彼がわたしの名を知っているから、わたしは彼を高く上げる。彼がわたしを呼び求めれば、わたしは彼に答える。」つまり、神を知っていること、神を愛していること、そして、神に助けを求めることです。そこには、良い行ないをしているとか、掟を守っているとかの条件がありません。これなら、神を信じようと思う人なら、だれでも神の守りを受けることができます。まだ、心を決めていない方がおられるなら、思い切って信じてゆだねてみてはいかがでしょうか。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成