2021年5月10日(月)

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聖書一日一章     詩篇 114篇

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神は岩を水の潤う沢に変えられた。(8節)

1節で、「イスラエルがエジプトから出て来たとき」と言うように、出エジプトを歴史的に振り返り、神の奇跡を思い返し、ほめたたえています。3節では、「海は見て逃げ去り、ヨルダン川は引き返した」と言います。エジプト軍に追い詰められたモーセらの前で、葦の海の水が引いたことと、パレスチナに攻め込もうとするヨシュアらの前で、ヨルダン川の水が涸れて、容易に渡れたこととを指しています。4節では、「山々は雄羊のように跳ね回った」と言います。これは、モーセらがシナイ山のふもとに着いたとき、煙が立ち上り、山全体が激しく震えたことを指しているのでしょう。

8節では、「神は岩を水の潤う沢に変えられた」と言います。これは、エジプトを出てしばらくして飲み水がなくなったときに、神がモーセに岩を打てと命じられ、彼がその通りにしたときに、岩から水が湧き出たことを指しています。その後40年間、荒野で放浪していたときにも、同じ奇跡が起こりました。

イザヤ書35章には、救い主が来る未来に、「荒野に水が湧き出し、荒れ地に川が流れる。焼けた地は沢となり、潤いのない地は水の湧くところとなる」と預言されています。これは、ヨハネの福音書7章によると、キリストによって、天から聖霊が洪水のように下り、キリストを信じるすべての人に宿り、聖霊によって、人々の心の奥底から、生きる力や喜びが湧き出ることを指しています。私たちもキリストを信じて、聖霊を受け、ひからびていた心が、神に愛されている喜びや、永遠の未来への望みや、神に守られていることによる平安などで、潤ったのではないでしょうか。それは神の奇跡です。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成