聖書一日一章　　　　　イザヤ書 ４３章

恐れるな。わたしがあなたを贖ったからだ。(１節)

ここには神の愛の言葉がたくさんあります。「恐れるな。わたしがあなたを贖ったからだ。わたしはあなたの名を呼んだ。あなたは、わたしのもの。あなたが水の中を過ぎるときも、わたしはあなたとともにいる。川を渡るときも、あなたは押し流されず、火の中を歩いても、あなたは焼かれず、炎はあなたに燃えつかない。わたしの目には、あなたは高価で尊い。」

「恐れるな。わたしがあなたとともにいるからだ。わたしは東からあなたの子孫を来させ、西からあなたを集める。」

「あなたがたはわたしの証人、わたしが選んだわたしのしもべである。わたし、このわたしが主であり、ほかに救い主はいない。だから、あなたがたはわたしの証人。わたしが神だ。これから後もわたしは神だ。」

「見よ。わたしは新しいことを行う。今それが芽生えている。あなたがたはそれを知らないのか。必ず、わたしは荒野に道を、荒れ地に川を設ける。」

ところで、神は１節で、「恐れるな。わたしがあなたを贖ったからだ」と言われます。「贖う」と訳されたヘブル語は、借金のために畑を売って小作人になった人、身を売って奴隷になった人を、お金を払って解放してあげることを意味します。神がここで「贖う」と言われるのは、イスラエルの人々をバビロンの捕囚から解放することですが、彼らは借金のためではなく、罪のためにそうなったので、罪からの赦しも必要です。原因が借金なら、お金を払うことで解決しますが、原因が罪なら、そうは行きません。ここでは、神はどのように「贖った」のか言っておられませんが、罪を贖うにはキリストの身代りの死以外にありえませんので、未来のキリストの死を考えて、「贖った」と言っておられるのでしょう。私たちも様々な悩みの中にいわば捕らえられている者です。そこから解放してもらわなければなりません。そのためには、すべての悩みの原因である罪から贖ってもらう必要があります。そして、罪を贖ってもらうことはすべての悩みからの解放の出発点です。イスラエルの人々は未来のキリストの死によって罪を贖われましたが、私たちは、過去のキリストの死によって罪を贖ってもらったのです。罪を贖ってもらった限り、必ず悩みから解放されていくはずです。

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