2021年11月25日(木)

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聖書一日一章     エレミヤ書 36章

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巻物をすべて暖炉の火で焼き尽くした。(23節)

この章は、前の章と同じく、少し戻って、エホヤキム王の第4年の出来事です。エレミヤは神からこれまでに語った言葉を書き記すように命じられ、助手のバルクに巻物に書き取らせました。そして、その巻物を神殿で大声で読ませたところ、ミカヤという人がそれを聞き、王の側近たちに伝えました。彼らはそれを持って来させ、朗読させて聞いたとき、国の命運にかかわる言葉だと感じたので、王に報告しました。王はその巻物を書記に読ませましたが、書記が数段読むごとに、王はその部分を小刀で切り取り、暖炉にくべ、全部燃やしてしまいました。そして、エレミヤとバルクを捕えるように命じましたが、神がふたりを守り、また巻物については、もう一度書き記すように命じられたので、消えてしまうことがありませんでした。

さて、神は巻物を焼き捨てたエホヤキムについて、30節で、「彼の屍は捨てられて、昼は暑さに、夜は寒さにさらされる」と厳しい宣告をされました。その厳しい言葉は、神がそのことをどれほど残念がり、悲しまれたかを表しています。だれかが言ってくれたことに対し、無視して、聞こうとしないことは、その人の人格を否定することです。同じように、神が語られることを無視して聞こうとしないことは、神の人格を否定することになります。ですから、聖書を読むときには気をつけなければなりません。どんな動機で、どんな理由で読むとしても、神が聖書を通して語りかけておられるのですから、その言葉を無視したり蔑んだりすることは、神の人格を否定することになってしまいます。反対に、神が語られることをすなおに聞くことは、神を受け入れることで、神がとても喜ばれることです。キリストはヨハネの福音書5章24節で、「わたしのことばを聞いて、わたしを遣わされた方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきにあうことがなく、死からいのちに移っています」と言われました。永遠の救いを受ける条件は、キリストを信じ、キリストを遣わされた神を信じることですが、ことさらに「わたしのことばを聞いて」と言っておられるのは、言葉を聴くことが神とキリストを受け入れることだからです。そして、たしかにキリストは、ご自身の言葉を受け入れ信じた人をご自身を受け入れ信じたと認めてくださるのです。

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