2022年1月15日(土)

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聖書一日一章     エゼキエル書 30章

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その同盟国の人々も、彼らとともに剣に倒れる。(5節)

エジプトについての預言です。10節で言われているように、エジプトが、バビロン軍によって占領され、町々が荒れ果てることが預言されています。神は21節で、「わたしはエジプトの王ファラオの片腕を砕いた。見よ。それは手当てをされず、良くなって剣を取ることもできない」と言われます。王の腕というのはその権力のことで、それがもぎ取られる、それも「片腕」と言われているので、なくなってしまうのではなく、弱体化してしまうということでしょう。また、13節では、「わたしは偶像を滅ぼし、メンフィスから偽りの神々を取り除く」と言われます。神がバビロン軍にエジプトの占領を許される理由は、偶像礼拝に対するさばきでした。しかし、さばくこと自体が最終目的ではありません。19節で、「彼らは、わたしが主であることを知る」と言われるように、人々がご自身こそ、世界を動かしておられる唯一の神であることを知ることです。神のさばきと思われるどんな災いにも、ご自身を知り、立ち返り、救われるようにという目的があることを覚えます。

ところで、5節では、「クシュ、プテ、あらゆる混血の民、クブ、そしてその同盟国の人々も、彼らとともに剣に倒れる」と言われます。クシュは、現在のエチオピアやスーダンに当たりますが、「プテ」とか「クブ」もエジプトの周辺の民族でしょう。彼らはエジプトが占領されるときに、天地がひっくり返ったようにあわてふためくのですが、エジプトが大きく豊かな国で、大昔から続いてきたので、倒れることなどだれも想像もしなかったからです。

現在の日本人の多くは、外国が攻めて来るとか、外国に占領されるとか、あるいは貿易が途絶えるとか、まったく心配しません。それは、アメリカという国が強くて、世界の警察のような存在で、秩序を守ってくれているからです。日本人の対外的な安心感はかなりアメリカに依存しています。しかし、そういう安定も崩れるときがやって来ます。そのとき人々はどんなにあわてふためくことでしょうか。どんなに強くてしっかりしていても、地上のもので倒れないものはありません。永遠に倒れない神に拠り頼みましょう。どんなときにもいのちをかけて守ってくださるキリストに拠り頼みましょう。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成