2022年1月16日(日)

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聖書一日一章     エゼキエル書 31章

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水がそれを育て、地下水がこれを高くした。(4節)

エジプトについての預言の続きです。エジプトを杉の木にたとえ、水が豊かだったので、よく成長し、どの木よりも高くなり、枝が生い茂り、あらゆる鳥が巣を作り、その木陰にはすべての獣が住み、どの木よりも美しかったと言われます。しかし、10節にあるように、「その心がおごり高ぶったから」、最も横暴な民に渡すので、彼らはその木を切り倒し、捨てる、と言われます。

さて、その木がそんなに立派になったのは、水が豊かだったからでした。「水がそれを育て、地下水がこれを高くした」、「その根を豊かな水におろしていたからだ」とあります。たしかに、エジプトは、雨はほとんど降らないのに、ナイル川の豊かで安定した水とそこから引いた用水路によって、中東堕一の穀倉地帯であり、経済的に潤い、強く大きな国となったのです。

それにしても、水が豊かであるだけで、そんなに立派な木が育つというのは不思議ですが、事実です。世界各地の砂漠で、遠い所から水を引いて、かんがいが行なわれていますが、水があるだけで、植物が育ち、何十年か経つと、砂漠が森に変わって行くのです。水の力はすごいです。

ヨハネの福音書7章37節から39節には次のようにあります。「イエスは立って、大声で言われた。『だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる。』これは、イエスを信じる者が後になってから受ける御霊のことを言われたのである。」キリストを信じる人の心の奥底からは、霊的な命の水である聖霊が川のように流れ出るというのです。水さえ豊かにあれば、立派な木が育つとすれば、霊的な命の水である聖霊が川のように流れ出れば、どれほどのことが起こるでしょうか。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成