2022年4月18日(月)

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聖書一日一章     ゼカリヤ書 14章

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これはただ一つの日である。(7節)

12章から続く、遠い未来に、エルサレムが諸国の連合軍に攻められ包囲されるという預言です。これは、黙示録16章16節に、「汚れた霊どもは、ヘブル語でハルマゲドンと呼ばれる場所に王たちを集めた」とある、いわゆる「ハルマゲドンの戦い」を預言しているのでしょう。そのためエルサレムは危機に陥りますが、4節にあるように、「その日、主の足はエルサレムの東に面するオリーブの山の上に立」たたれ、軍勢を撃退し、9節にあるように、「主は地のすべてを治める王となられ」ます。これは、キリストが天の雲に乗って来られる再臨の預言でしょう。オリーブ山という場所も、使徒の働き1章によると、キリストはそこで昇天され、そのとき天使が、「あなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります」と言ったので、再臨されるときにも、そこに立たれると考えても間違いではないでしょう。7節には、「昼も夜もない」とありますが、黙示録22章5節には、キリストが再臨された後のこととして、「もはや夜がない。神である主が彼らを照らされるので、ともしびの光も太陽の光もいらない」とあります。また、8節には、「エルサレムからいのちの水が流れ出る」とありますが、黙示録22章1節には、「いのちの水の川が御座から出て、都の大通りの中央を流れていた」とあります。

さて、7節には、「これはただ一つの日である」とあります。夜昼がなくなり、昨日、今日、明日と、日が変わっていくことがなくなり、同じ日がずっと続くという意味です。そのただ一つの日は、すべての労苦から解放されるという意味で、安息日、それも真の安息日だと考えてもよいでしょう。イスラエル人は安息日を守っていましたが、仕事を一切しないことで、労働からの解放を表す意義はあっても、律法に縛られていて、とても真の安息日とは言えないでしょう。しかし、キリストはご自身の血によって、律法と罪と罰から解放し、私たちがたましいにおいて真の安息日を持つことができるようにしてくださいました。そして、キリストが再臨される日、私たちは地上のあらゆる労働、苦労、重荷から解放され、完全な自由と喜びを与えられて、そのただ一つの日、真の安息日に入るのです。楽しみです。

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