2022年8月7日(日)

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聖書一日一章     使徒の働き 18章

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語り続けなさい。(9節)

パウロは、第二次伝道旅行でヨーロッパに渡り、ピリピ、テサロニケ、アテネと進みましたが、次に、アテネから70キロほどの港町コリントに行きました。そこで、アクラとプリスキラというクリスチャン夫婦に出会い、初めはユダヤ人会堂で伝道しましたが、反対があまりに激しかったので、場所を変え、1年半腰をすえて伝道しました。その後アンティオキアに帰りました。

さて、パウロが激しい反対にあった夜、キリストは彼に、9節と10節にあるように、「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから」と言われました。「恐れないで」と言われることからすると、乱暴な人たちから、「明日まで命があると思うな」のようなことを言われ、さすがのパウロも恐れていたのでしょう。そんな困難な状況で、キリストは「語り続けなさい。黙ってはいけない」と言われるのです。人間の主人からそんなふうに言われたら、ひどい話です。

しかし、キリストが言われる限り、もっともな理由があるはずです。まず第一に、福音、つまり、キリストが救い主であること、そして、キリストを信じるなら永遠の救いを得られることを伝えることは、パウロの使命だからです。それは、させられるようなものではなく、しないではおれないものであり、命を賭けてでもしたいものであり、やめると、寂しくて仕方がないようなものだからです。キリストを信じる者はみな、何らかの使命を与えられています。第二に、「わたしがあなたとともにいる」と言われるように、全能の神であるキリストがともにおられ、「襲って危害を加える者」がないようにしてくださるのです。私たちも、生きるのも死ぬのも神の御心しだいです。生きるのが神の御心ならば、何ものも命を奪うことはできません。第三に、「この町には、わたしの民がたくさんいる」と言われるように、キリストを信じて神の民になるべき人がたくさんいるからです。どんなに反対が激しくても、伝道すれば、そういう人が信じて救われるのです。それなのに、黙ってしまうと、その実を見れなくなってしまいます。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成