2022年9月24日(土)

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聖書一日一章     コリント人への手紙第二 6章

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不信者と、つり合わないくびきをともにしてはいけません。(14節)

パウロは1節で、「神の恵みを無駄に受けないようにしてください」と言います。2節で、「今は恵みの時、今は救いの日です」と言うように、今はキリストを信じるだけで罪を赦され、永遠のいのちを与えられる時代、恵みの時代、救いの時代です。みなその恵みによって救われたのですから、恵みを無駄にせず、感謝し、神が望んでおられるような人になるように勧めます。

14節では、「不信者と、つり合わないくびきをともにしてはいけません」と言います。この言葉はよく未信者との結婚を戒めるために引用されますが、パウロは結婚のことはまったく考えていなかったと思います。未信者との結婚については、コリント人への手紙第一7章で、「女の人に信者でない夫がいて、一緒にいることを承知している場合は、離婚してはいけません。なぜなら、夫は妻によって聖なるものとされている」と言います。夫婦そろって信仰を持ち、いっしょに祈れることが望ましいのは言うまでもありませんし、そう祈るべきですが、日本では現実的に難しいことです。むしろ、信者でないほうは、信者であるほうによって「聖なるものとされている」、神から特別に恵みを受けるように定められているということを信じ、相手が救われるために自分がここにいると思って、謙虚に仕えていくべきでしょう。

それはそれとして、14節の「不信者」は、文脈から考えると、コリントにやって来て、信仰の教師と自称し、自分を推薦する人々のことでしょう。パウロは彼らのことを11章15節で、「サタンのしもべが義のしもべに変装した」と言って、信仰の教師どころか、キリストを信じてすらいない人、いやそれどころかサタンのしもべだと断定します。キリストに関心を持ってやって来た未信者なら温かく迎えるべきですが、そんなサタンのしもべのような人々と交わりを持つことはできません。無理に交わろうとするのは、「つり合わないくびきをともに」することであり、無駄であるだけでなく、害になることです。「光と闇に何の交わりがあるでしょう」と言いますが、交わりを持てないし、持たないほうがいい人もあるのです。そういう人々の救いは、神にゆだねるしかありません。

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