2022年10月24日(月)

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聖書一日一章    テサロニケ人への手紙第一 3章

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私たちに会いたがっていることを知らせてくれました。(6節)

パウロは第二次伝道旅行で、テサロニケで伝道し、迫害によって追い出され、ずっと南のギリシャの中心都市アテネに行きました。しかし、信じたばかりなのに迫害の中に残してきた人々のことが気が気でなく、「もはや耐えきれなくなり」、「苦難の中にあっても、だれも動揺することがないように」、そこからテモテをテサロニケに遣わしました。そのテモテが帰って来て、彼らが迫害の中でも信仰をしっかり守り、キリストの愛を実践していると知らせてくれたのです。パウロはどんなに励まされたかを述べ、直接会えるように祈ります。

さて、パウロはテサロニケのクリスチャンたちが信仰を持ち続けていることを何よりも喜んでいますが、「あなたが私たちのことを、いつも好意をもって思い起こし、私たちに会いたがっている」と言って喜んでいます。パウロは見返りを求めずに伝道していましたが、それでも伝道して信じた人々から慕われることは大きな喜びだったのです。

キリストを信じる者同士の交わりは信仰の恵みの大きなものです。肉の兄弟姉妹以上の親しさや愛情を感じます。しかし、私たちが第一に求めるべきは、すべての存在の目的である神と、私たちを救って神に導かれるキリストでしょう。神とキリスト以上に信じる者同士の交わりを求めるなら、本末転倒であるだけでなく、信じる者も罪多き者であり、愛情に乏しい者であり、キリストらしくない者なので、失望することになるでしょう。パウロのように、人からの愛顧は求めませんぐらいに割り切っているほうがよいでしょう。そのように神とキリストを一途に求める人にとって、信仰を共有できる人々、祈り合える人々、ともに賛美できる人々、苦しいときに励ましてくれる人々、何もしなくてもそこにいてくれる人々は、ほんとうにうれしいものです。実に、兄弟姉妹です。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成