2022年11月3日(木)
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聖書一日一章 テモテへの手紙第一 5章
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先入観なしに守り、何事もえこひいきせずに行いなさい。(21節)
パウロはテモテに、ここでは、教会を指導する上での様々な注意を書いています。様々な年代や性別の人に対する教え方、やもめへの生活支援の仕方、教会の長老たちやテモテ自身についての注意などです。パウロがここで書いていることは、当時の具体的な問題に対して助言したのであって、いつの時代にもそうするように教えたつもりはなかったでしょう。ですから、一つ一つのことにその通りに従う必要はないと思います。それよりも私は、一つ一つの問題に適切な処置を指示しているその知恵に感心しました。このような知恵があれば、現在の様々な問題にも適切に対応することができるでしょう。その知恵に一つの大事な原則があることに気づきました。それは、21節で、「これらのことを先入観なしに守り、何事もえこひいきせずに行いなさい」と言っていることです。たしかに、私たちは先入観とえこひいきによって、おかしな対応をしてしまい、人を傷つけ、多くの人に不満を抱かせ、教会の中につまずきや混乱や争いを起こしてしまいます。
しかし、私たちの先入観は凝り固まっていて強く、えこひいきは生まれつきで根深く、なかなか捨てたり変えたりできるものではありません。先入観やえこひいきを捨てて適切に判断するために、助けになる御言葉を挙げてみました。まず、私たちは新しく生まれた者です。コリント人への手紙第二5章7節。「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。」私たちは新しく生まれたことによって、神中心に生きるようになりました。ローマ人への手紙14章7節。「だれ一人、自分のために生きている人はなく、自分のために死ぬ人もいないからです。私たちは、生きるとすれば主のために生き、死ぬとすれば主のために死にます。」それで、私たちは 古い自分とその考えを捨てました。ルカの福音書9章23節。「自分を捨て、日々自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。」それは、聖霊によって、日々古い自分を脱ぎ、新しい自分を着ることです。エペソ人への手紙4章22節。「古い人を、あなたがたが脱ぎ捨てること、また、あなたがたが霊と心において新しくされ続け、真理に基づく義と聖をもって、神にかたどり造られた新しい人を着ることでした。」このことをいつも覚えましょう。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成
