2022年11月5日(土)

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聖書一日一章     テモテへの手紙第二 1章

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その方は私がお任せしたものを、かの日まで守ることがおできになる。

(12節)

この手紙は、第一の手紙と同じく、パウロがエペソにいたテモテに書いたものですが、そのときパウロはローマで拘留されていて、4章で「私が世を去る時が来ました」と言うように、処刑されることを予期しています。テモテはパウロが逮捕されたとき、かなり落ち込んだようで、パウロはいろいろな言葉で励ましています。「あなたのうちにある偽りのない信仰を思い起こしています。」「与えられた神の賜物を、再び燃え立たせてください。」「神は私たちに、臆病の霊ではなく、力と愛と慎みの霊を与えてくださいました。」

さて、パウロは12節で、「その方は私がお任せしたものを、かの日まで守ることがおできになると確信している」と言います。ここで、「お任せしたもの」とは何かと思いますが、パウロ自身のことでしょう。パウロはキリストと出会ったときに、自分の主として自分自身をささげて任せたのです。ささげた限り、どう使おうと主の自由ですので、言われるままに従ってきたのです。同時に、パウロは、キリストが自分の任せたものを大切に守ってくださるとも確信していました。私たちはキリストを「主」と呼びます。「主」だということは所有者だということです。私たちはキリストを信じたときに、自分自身をキリストにささげ、キリストが私たちの所有者になられたのです。それは自分自身をキリストに任せたことでもあります。キリストは任せたものを大切にしてくださいます。

同時に、パウロは14節で、「自分にゆだねられた良いものを、私たちのうちに宿る聖霊によって守りなさい」と言います。パウロは自分自身をキリストにささげて任せたのですが、反対にキリストからたくさんの良いものをゆだねられました。テモテも同じだったでしょう。パウロは彼にゆだねられた良いものを聖霊の助けによってしっかり守るように勧めるのです。私たちも自分自身をキリストにささげて任せましょう。キリストはまかせた自分を大切にしてくださるばかりか、かえってたくさんの良いものをゆだねてくださいます。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成