2022年12月4日(日)

_____________________________________________________________________________

聖書一日一章    ペテロの手紙第一 4章

_____________________________________________________________________________

キリストの苦難にあずかればあずかるほど、いっそう喜びなさい。

(13節)

ペテロはここでは、キリストを信じる者の苦しみについて語ります。12節と13節では、「燃えさかる試練を、何か思いがけないことが起こったかのように、不審に思ってはいけません。むしろ、キリストの苦難にあずかればあずかるほど、いっそう喜びなさい」と言います。また、14節では、「もしキリストの名のためにののしられるなら、あなたがたは幸いです」と言います。苦しみを幸いなこととし、喜ぶようにと言うのです。

その理由を3つほど挙げています。一つは、1節と2節で、「肉において苦しみを受けた人は、罪との関わりを断っているのです。それは、あなたがたが地上での残された時を、もはや人間の欲望にではなく、神のみこころに生きるようになるためです」と言います。苦しみは、私たちを罪から引き離し、神のみ心に沿って生きるようにすると言うのです。苦しみがなぜ私たちを罪から引き離すのか、理屈はわかりませんが、経験的にはたしかにそうです。

一つは、13節で言うように、「キリストの苦難にあずか」ることだからです。この「キリストの苦難にあずかる」という表現は、キリストの十字架の苦しみをともに味わうという意味ですが、十字架の場でいっしょに苦しむことはできませんので、その苦しみを追体験するということでしょう。それはキリストにより近づくことになりますし、キリストが再臨されて、その栄光の姿を見るときに、より「歓喜にあふれて喜ぶ」ことができるからです。

一つは、14節で、「もしキリストの名のためにののしられるなら、神の御霊が、あなたがたの上にとどまってくださる」と言うように、聖霊がより豊かに与えられるからです。神は憐れみ深い方で、苦しんでいる人には、耐えられるように、聖霊をより豊かに与えられるのでしょう。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成