2022年12月5日(月)

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聖書一日一章     ペテロの手紙第一 5章

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堅く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい。(9節)

ペテロはここでは教会の長老たちに、それぞれが受け持っている人々を心を込めて世話をするように、支配するのではなく、群れの模範となるように勧めます。また、若い人々には、へりくだって長老たちに従うように勧めます。

さて、8節では、「あなたがたの敵である悪魔が、吼えたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています」と言います。人がキリストを信じて救われるために、どれだけ多くのクリスチャンの祈りと奉仕が積み重ねられていることでしょうか。それなのに、キリストへの信仰を捨ててしまう人があるのは悲しいことです。最初救いを喜んでいたのに、次第に関心を失い、まったく離れてしまう人があります。また、仕事や生活環境の変化で教会に集えなくなり、集えなくても一人でしっかり信仰を持っていればよいのですが、信じる気持ちがなくなってしまう人があります。あるいは、ひどい悲しみや苦しみにあって、神はどうして自分をこんな目にあわせるのかと思い、神を恨んで、信仰を捨ててしまう人もあります。私たちはその背後に、悪魔の目に見えない働きがあることを思います。悪魔がその人からキリストへの信仰を取り去り、永遠のいのちを奪ったのです。たしかに、悪魔は吼えたける獅子のように、クリスチャンを食い尽くそうと探し回っています。

それで、9節では、「堅く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい」と励まします。悪魔に対抗するために「堅く信仰に立」つ、つまり、信じていくぞという強い意志を持つべきことは言うまでもありません。しかし、私たちは意志の弱い者です。意志を強く持ってもたかがしれています。とても悪魔に対抗できないように思います。むしろ、悪魔の特徴は高ぶりで、人に対しても、高ぶらせてえじきにしようとしますので、へりくだることが最良の策ではないかと思います。6節で言います。「みな互いに謙遜を身に着けなさい。『神は高ぶる者には敵対し、へりくだった者には恵みを与えられる』のです。ですから、あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神はちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます。」

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