2022年12月7日(水)

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聖書一日一章     ペテロの手紙第二 2章

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動物が滅びるように滅ぼされることになります。(12節)

ペテロはここではクリスチャンたちの中から偽教師が現れ、人を滅びに導く異端の教えを持ち込むと予告します。そして、彼らがどんなに不敬虔でどんなに不道徳かを、旧約聖書の例を引いて説明します。

ここでは偽教師とその教えに従う人たちのたとえとして、動物がたくさん出てきます。12節では、「この者たちは、本能に支配されていて、理性のない動物のようです。自分が知りもしないことを悪く言い、動物が滅びるように滅びることになります」と言います。22節では、「犬は自分が吐いた物に戻る」あるいは「豚は身を洗って、また泥の中を転がる」と言います。動物についてそんなふうに聞くと、動物好きで、動物を愛している方は、いやな気持ちになるでしょう。しかし、動物が愚かなわけでも、そのために滅びるわけでもありません。自分の吐いた物をかぐのも、泥の中を転がるのも、自然な習性です。神は世界を創造されたときに、動物は動物として最善に造られました。ふるまい方が人間とは違っていても、神が与えられたものなので、悪くはありません。野生の動物が狂暴なのは、この世界が罪に汚染されたために、弱肉強食の習性を持ってしまったからで、いわば人間の責任です。ただ、動物には人間とは決定的に異なる点があります。永遠的なたましいを持っていないことです。そのため、死ぬと存在が消えてしまいます。そのことで、以前に、ペットを飼って愛している方から、天国にはいっしょに行けないのでしょうかと尋ねられたことがあります。難しい問いでしたが、祈ってひらめきを得ました。天国は望むものが何でもある所なので、かけがえのないペットもそこにいるはずです。死んで、消えてしまっているのですが、まったく同じものを造ってその人に与えることは、神には簡単なことです。

いずれにせよ、人間は永遠的なたましいを持っていて、動物とは決定的に異なるのですから、動物のようにふるまうのは愚かなことです。欲望のままにふるまうのは、動物にとっては自然なことでも、人間には似合いません。永遠的なたましいを持つ人間に最も似合うのは、神を求め、神の御心に従い、神を愛すことです。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成