2023年1月2日(月)
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聖書一日一章 ヨハネの黙示録 17章
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大淫婦に対するさばきを見せましょう。(1節)
使徒ヨハネは幻を見ていますが、ある天使が「大淫婦に対するさばきを見せましょう」と言って、彼を荒野へ連れて行きます。そこには、「紫と緋色の衣をまとい、金と宝石と真珠で身を飾」った女が、7つの頭と十本の角を持つ獣に乗っています。7つの頭と十本の角を持つ獣は、13章に登場した悪魔的権力者です。それでは獣に乗る女は何でしょうか。5節では「大バビロン」と呼ばれていますが、9節には「この女が座している7つの山」とあり、当時7つの丘と言えばローマのことでした。18節では、「地の王たちを支配する大きな都のことです」と言われています。おそらく、かつてのバビロンのような、そして、当時のローマのような、世界を支配する都を指しているのでしょう。現在ではニューヨークがそれに当たるでしょうし、将来、悪魔的な権力者が世界を支配するとすれば、その権力者が王座を置く都になるでしょう。女が都を指すとすれば、その女が身につけている「紫と緋色の衣」や「金と宝石と真珠」は、富を指すと思われます。都には商人が集まり、企業が集まり、資本が集まります。現在、世界の富の大部分が大都市に集中しているそうです。そして、その女が獣に乗っていたことは、大都市と権力者が不可分の関係にあることを表しています。大都市はその富を守ってもらうために権力者に仕え、権力者はその富によって自分の権力を維持します。
さて、大都市を指すこの女が「大淫婦」と呼ばれ、神にさばかれます。なぜ大都市が「大淫婦」で、さばかれるのでしょうか。それは、富を何よりも価値あるものと考え、富のために悪魔的な権力者にひざまずき、富を神のように拝し、仕えているからです。キリストはマタイの福音書6章24節で、「だれも二人の主人に仕えることはできません。神と富とに仕えることはできません」と言われました。富を拝み富に仕えることは、神をあがめることと背反する偶像礼拝です。私たちは富に心を引かれ、あこがれないように気をつけましょう。私たちはキリストによって富をあこがれる世界から救い出されたのです。私たちは神にだけ仕え、キリストをあこがれて歩んでいきましょう。そして、富については、仕えるのではなく、キリストから預けられたタラントとして使う、つまり仕えさせましょう。
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