2023年1月5日(木)
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聖書一日一章 ヨハネの黙示録 20章
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サタンはその牢から解き放たれる。(7節)
使徒ヨハネが見続けている幻の中で、これまで何度も竜が登場しましたが、竜はサタンつまり悪魔を指していました。その竜あるいはサタンが滅ぼされる時が来ました。天使が天から下ってきて、サタンを捕らえ、鎖で縛り、底知れぬ所に投げ込んで、閉じ込めます。すると、キリストに忠実だった人々が生き返り、キリストとともに、王として治めます。千年経ったとき、サタンは解き放たれ、諸国の民を召集して、キリストを信じる人々に戦いを挑みますが、天からの火によって焼き尽くされてしまいます。この箇所は、いわゆる千年王国説の出所ですが、私自身は、この箇所を読むごとに、何とかうまく解釈できないかと思うのですが、どう解釈してもしっくり来ません。よくわからないままです。
さて、天から下ってきた天使がサタンを捕え、底知れぬ所に投げ込むと言うのですが、これは意外に思いました。サタンは神に対抗する一大勢力ですし、歴史の初めから今に至るまでずっと対抗し続けてきた強敵なのに、一介の天使によって、いとも簡単に捕えられてしまうからです。しかも、千年の終わりに、諸国の民を扇動して、神に戦いを挑むのですが、サタンが自力で底知れぬ所から出るのではなく、「解き放たれた」、つまり神がそうされると言うのです。私たちは、サタンのすさまじい力を日々経験しています。人々の心を悪くし、互いに争わせ、神に敵意を持たせ、信じる人々を迫害させ、キリストを信じた人々に信仰を失わせ、誘惑して罪を犯させ、神のあらゆる良い働きを壊してしまいます。そんなサタンを、なぜ解き放たれるのだろうかと思います。捕えるのなら、ずっと捕えたままにしておいてほしいと思います。神は私たちにその理由をはっきりとは教えてくださいません。私たちは天国に行くまで、その理由を知ることができないかもしれません。ただ一つはっきり言えることは、そんなに強く恐ろしいサタンも、神の支配下にあり、神に泳がされているのであって、対抗するほどの力は持っていない、ということです。また、キリストとサタンとの戦い、キリストを信じる人々とサタンとの戦いは、ずっと続いていきますが、キリストとキリストを信じる人々は必ず勝利するということです。
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