2023年2月26日(日)
_____________________________________________________________________________
聖書一日一章 創世記 50章
_____________________________________________________________________________
神はそれを良いことのための計らいとしてくださいました。(20節)
ヤコブはエジプト移住後十数年してなくなりました。ヨセフは彼の遺体をミイラにし、遺言に従って、パレスチナのアブラハムやイサクの墓に葬るために、全家族とエジプトの要人たちとともに出かけ、途中で荘厳な葬儀を行いました。ヤコブの死後、ヨセフの兄たちは、彼が復讐するかもしれないと心配し、父ヤコブの、兄たちを赦してやるようにとの遺言を持ち出し、赦しを請いました。兄弟は他人の始まりと言いますので、父亡き後、彼らがそのように心配するのもわかります。それを聞いたヨセフは優しく言いました。「恐れることはありません。あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。それは、今日のように、多くの人が生かされるためだったのです。」
たしかに、神を愛する人々は、だれかが悪を謀って、そのために苦しまなければならないとしても、神はそれを彼らの益になるように計らわれます。エジプトの王はイスラエルの民に、男の子をみな殺させるという悪を謀りましたが、神はそれによって、彼らがご自身の大いなるみわざを見、エジプトを出ることができ、自分たちの国を持つように計らわれました。サウル王はダビデに、殺すために執拗に追い回すという悪を謀りましたが、神は、それによって彼が偉大な王、偉大な信仰者になるように計らわれました。何よりも、私たちの主、キリストがそのモデルです。ユダヤの偉い人々は、何の罪もないキリストに無実の罪を着せ、十字架につけるという悪を謀りましたが、神はそれによって、キリストが願っておられた、すべての人が赦され永遠のいのちを持つ道が開かれるように計らわれました。
さらに、神の計らいは、ご自身を愛する人々に対してだけではありません。悪を謀ったその人に対しても、神の前にへりくだり悔い改めるならば、その悪が益になるように計らわれます。エジプトの王は神の前にへりくだらなかったので、永遠の滅びしかありません。パウロはキリストを信じる人々を迫害するという悪を謀りましたが、神の前にへりくだり悔い改めたので、神はキリストを伝える偉大な伝道者として活躍するように計られたのです。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成