2023年3月6日(月)
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聖書一日一章 出エジプト記 8章
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心を硬くして、彼らの言うことを聞き入れなかった。(15節)
モーセは神からイスラエルの民をエジプトの圧制から救い出すために遣わされ、王に面会し、自分たちが礼拝のために荒野に行くことを許すように求めましたが、王は拒み、弾圧を強めました。そんな中で、モーセは王の前で、杖が蛇に変わる奇跡、次にナイル川の水面を杖で打つと水が血に変わる奇跡を行いましたが、王は頑なに聞き入れませんでした。ここでは、蛙がエジプト全土に満ち、指定した日にいなくなる奇跡、ブヨを大量発生させる奇跡、アブを大量発生させる奇跡を行いましたが、王は頑なに聞き入れませんでした。ブヨの大量発生は呪法師たちはできず、「これは神の指です」と言い、アブの大量発生は、さすがの王も参ってしまい、一旦は要求をのみました。
さて、15節には、「ファラオは一息つけると思うと、心を硬くし、彼らの言うことを聞き入れなかった」とあります。王は奇跡が起こると、神の力を恐れ、要求をのもうと思ったのですが、一息つくと、ただの偶然かと思い直したのでしょう。こういうことはこの王だけでなく、だれにでもあることです。神を信じていない人でも、莫然と神を意識していて、人間を超えた力を体験すると、やはり神は存在するのかと思い、命の危険を感じると、「神様助けてください」と祈りますが、過ぎてしまうと、ただの偶然かと思い直し、まったく忘れてしまうのです。
パウロはコリント人への手紙第一2章14節で言います。「生まれながらの人間は、神の御霊に属することを受け入れません。それらはその人には愚かなことであり、理解することができないのです。」「生まれながらの人間は‥‥受け入れない」ということは、生まれながらでなく、聖霊によって新しく生まれた人間は、受け入れることができるということです。私たちは、いつどのように聖霊が働かれて新しく生まれさせられるのかわかりませんが、周りの人々に、神とキリストのことを伝え、その救いと力を証し、その人が困ったときや不安なときに祈ってあげていると、きっと聖霊が働かれることがあると思います。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成