2023年3月9日(木)
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聖書一日一章 出エジプト記 11章
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もう一つのわざわいを下す。(1節)
モーセは神からイスラエルの民をエジプトの圧制から救い出すために遣わされて、王に自分たちが礼拝のために荒野に行くことを許すように求めましたが、王が拒んだので、神は超自然的な災害を起こされ、王は頑なに拒み続けると、神はそれだけ超自然的な災害を起こし続けられました。
さて、9つ目の災害が起こって王が拒んだとき、神はモーセを通して王に、最後の超自然的な災害を予告されました。エジプト人のすべての初子、王の初子から奴隷の初子、家畜の初子までみな死に、人々は嘆き叫ぶが、イスラエル人の子は一人も死なない、そのため、王は恐れ、イスラエル人を一人残らず追い出すと。当時、エジプト人の初子が何人いたのかわかりませんが、イスラエル人の初子が2万2千人でしたから、20万人ぐらいではないかと思います。その初子が一夜に死ぬのですから、恐ろしい災害です。それに比べれば、それまでの災害はまったく軽いものです。初めのほうの災害は、気味が悪くても実害はなく、だんだん激しくなっていきますが、9つの災害を通して、人は一人も死んでいません。ということは、9つの災害は、最後の恐ろしい災害の前に、神が与えられた警告だったのです。神は敵対する民であっても、恐ろしい災害にはあわせたくないので、9回も警告されたのです。
それは私たちに対しても同じです。事故などに関して、ハインリッヒの法則というのがあります。1つの重大事故が起こる前には、30件ほどの軽微な事故が起こっていて、さらにその前には300件のヒヤリとすることが起こっているというものです。ということは、何十回もヒヤリとした時点で、あるいは、軽微な事故が2、3回起きた時点で、きちんと改めれば、重大事故を防げるということです。こういうことにも、神が人を恐ろしい目にあわせたくないので、何度も何度も警告されるそのお気持ちが現れているように思います。ヘブル人への手紙12章25節は「語っておられる方を拒まないように気をつけなさい」と言います。また、キリストはヨハネの福音書12章36節で、「自分に光があるうちに、光の子どもとなれるように、光を信じなさい」言われます。
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