2023年3月11日(土)
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聖書一日一章 出エジプト記 13章
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この日を覚えていなさい。(3節)
神はモーセを通して予告されたように、最初の月の15日の真夜中に、エジプト人のすべての初子を打たれました。恐れあわてた王はモーセとアロンを呼び出し、イスラエル人全員が即刻出て行くように命じました。また、恐れた民衆もイスラエル人に出て行くように迫りました。そのため、人々は取る物も取りあえず、食糧と最低限の道具を持ち、家畜を連れて旅立ちました。
この章は、イスラエルの民がエジプトを出てまもなく、神がモーセを通して言われた言葉です。一つは、エジプトを出たとき、パンを焼くのに種を入れる余裕がないほど切迫した状況だったので、今後、そのことを覚えて毎年、最初の月の15日から1週間、種なしパンを食べるようにと命じられました。一つは、エジプト人のすべての初子が死んだのに、イスラエル人の初子は神の恵みによって一人も死ななかったので、今後、母の胎を初めて開く初子は神に献げるように、実際には代わりに羊を献げるようにと命じられました。
さて、モーセは種なしパンの命令を人々に伝える上で言いました。「奴隷の家、エジプトから出て来た、この日を覚えていなさい。力強い御手で、主があなたがたをそこから導き出されたからである。」イスラエルの民にとって、どんな束縛状態から、神がどんなに劇的に解放してくださったかを覚えておくことは、彼らが神に感謝し、信じ続け、神の力強い助けと祝福を受けるためにとても大事でした。私たちもどんな状態から、キリストがどんなふうに救ってくださったかを覚えておくことはとても大事です。私たちは、神を知らず、欲望に引かれて生きていましたし、強い人の言うままでしたし、いつも何かを恐れていましたし、時代の流れに流されていたのではないでしょうか。日常生活はできても、心においてはすべてが混乱していて、何が何だかわからないような状態だったのではないでしょうか。私たちが求めたのではなく、キリストのほうから声をかけてくださいました。心に求めを与え、またご自身に気づくような出来事を起こされました。そして、頑なな心を砕き、信じる気持ちを与えてくださいました。そうしてキリストを信じたとき、いろいろな重荷から解放されました。神に、キリストに感謝しましょう。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成