2023年3月18日(土)

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聖書一日一章    出エジプト記 20章

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恵みを千代にまで施すからである。(6節)

イスラエルの民はシナイ山のふもとの荒野まで行き、そこで宿営しましたが、山は濃い雲がかかり、雷がきらめき、角笛のような音が鳴り響いていました。山の上から神が呼ばれたので、モーセは登って行きました。24章によると、モーセは山の上に40日40夜いて、神から多くの言葉を与えられましたが、その中で最も大事なものがここに記されている十戒です。

「あなたには、わたし以外に、ほかの神々があってはならない」、「あなたは自分のために偶像を造ってはならない」、「あなたは、あなたの神、主の名をみだりに口にしてはならない」、「安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ」、「あなたの父と母を敬え」、「殺してはならない」、「姦淫してはならない」、「盗んではならない」、「あなたの隣人について、偽りの証言をしてはならない」、「あなたの隣人のものを欲してはならない」。このうち前の4つが神にかかわる戒め、つまり宗教的戒め、後の6つが隣人にかかわる戒め、つまり社会的戒めと、大きく分けられます。第4戒の安息日の戒めは、奴隷などの労働者を休ませるという目的もあるので、どちらにもかかわるでしょう。

さて、神は6節で、「わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、恵みを千代にまで施すからである」と言われます。「わたしの命令」は十戒全体を指していると考えられますが、真の神だけを神としてあがめるように命じる2つの戒めのすぐ後で言われているので、そのことが意識されていると思いました。つまり、真の神である「わたし」を、そして「わたし」だけを、神としてあがめ、愛し、そのみ言葉に従うなら、千代にまで恵みを与えるということです。この命令は、十戒の中の一つの戒めではなく、すべての祝福の源泉だと言えるでしょう。これはキリストがマタイの福音書6章33節で言われたことです。「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。」真の神をあがめ、愛し、み言葉に従うなら、あらゆる祝福が湧き出すので、ほかのことは何も心配しなくてよいということです。

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