2023年4月1日(土)

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聖書一日一章    出エジプト記 34章

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恵みを千代まで保つ。(7節)

モーセがシナイ山の山頂にいた間に、ふもとでは人々が金の子牛の像を拝み始めたので、モーセは神からそのことを知らされ、急いで山を下り、子牛の像を粉々に砕いてやめさせました。そして、神に赦しを請い願い、赦すというお言葉と、約束の地へともに行くというお約束を取りつけました。

ここでは、神がモーセに、前と同じように2枚の石の板を持って登ってくるように言われ、モーセがそうすると、前と同じように契約を結び、石の板に十戒を書き記されました。モーセはそれを持って山を下りましたが、長い間神と話していたため、彼の顔が輝きを放っていて、人々は驚きました。

さて、神が前とまったく同じことを命じられ、またされたことは、神が人々の大きな過ちを完全に赦されたことを示しています。とくに6節と7節の宣言からは神の憐み深さが伝わってきます。「主は、あわれみ深く、情け深い神。怒るのに遅く、恵みとまことに富み、恵みを千代まで保ち、咎と背きと罪を赦す。しかし、罰すべき者を必ず罰して、父の咎を子に、さらに子の子に、三代、四代に報いる者である。」この宣言は、前のときもされましたが、ここでは、「主は、あわれみ深く、情け深い神。怒るのに遅く、恵みとまことに富み」と、「咎と背きと罪を赦す」が加わっています。大きな過ちを赦された直後なので、その言葉がどれほど心にしみたことでしょうか。また、「恵みを千代まで保ち」と「父の咎を子に、三代、四代に報いる」は同じですが、順序が逆になっていて、恵みが強調されています。

ここで表されている神のお気持ちは、御子キリストによって完全に表されました。キリストは「あわれみ深く、情け深い神」です。「怒るのに遅」いどころか、どんなに多くの罪を犯しても、7の70倍の罪を犯しても、怒らず、信じて頼ってくることを待っておられ、そうするなら、喜んで受け入れてくださいます。キリストは「恵みを千代まで保」つどころか、永遠に取り去ることはありません。私たちもそのような恵みによって救われています。

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