2023年4月13日(木)
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聖書一日一章 レビ記 6章
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火は絶えず祭壇の上で燃え続けさせなければならない。(13節)
神へのささげ物として5種類のささげ物についての規定が記されていましたが、ここにはそれらを補足するような規定が記されています。
さて、13節には、全焼のささげ物について、「火は絶えず祭壇の上で燃え続けさせなければならない。消してはならない」とあります。全焼のささげ物とは、牛や羊を祭壇の上で全部焼いて神にささげるもので、いろいろな儀式で、まず全焼のささげ物をささげ、その上で、何らかの意味を付け加えるためにほかのささげ物をささげるという具合に、基本のささげ物です。これを祭壇の上で昼も夜も24時間燃やし続けるようにというのです。そのためには、24時間、365日、いけにえを切らさずささげ続けなければなりません。いけにえを持ってくるのは一般の人々ですので、人々が絶えずいけにえを持ってこなくてはなりませんし、そのためには人々の神への信仰と愛がいつも生き生きとしていなくてはなりません。このときは、人々が出エジプトの奇跡を経験した直後ですから、信仰がはっきりしていたでしょうが、イスラエルの長い歴史においては信仰がほとんどなくなってしまったこともありました。そのときには、いけにえを持ってくる人がなくなり、いけにえが途切れ、祭壇の上の火が消えてしまいました。このように、祭壇の上の全焼のいけにえの火は、人々の信仰のバロメーターでした。
ところで、全焼のいけにえは、ヘブル人への手紙で解説されていますが、罪深い人間の身代わりに十字架で死なれたキリストを預言しています。だとすると、全焼のいけにえを絶えずささげて、祭壇の上で火がいつも燃えている状態にしたことは、キリストの十字架の贖いの効果がどの時代にも絶えずあるということを表していると思われます。ですから、どの時代のいつであっても、その人がキリストを信じるなら、その瞬間救われ、罪を告白するなら、その瞬間その罪が赦されるのです。今日もキリストを信じ、キリストの十字架の身代わりに感謝しましょう。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成