2023年4月22日(土)

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聖書一日一章    レビ記 15章

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その漏出物は汚れている。(2節)

隠し所の漏出の汚れときよめについての規定です。隠し所の漏出とは、人間の性器から漏れ出たあらゆる種類の流出物のことで、生理の血液、精液、病気による出血などを含みます。それらはすべて汚れているとされ、本人が汚れるだけでなく、その人が触れた人も物も汚れるとされています。きよめは、普通の漏出の場合は、水を浴びればすみますが、病気の漏出の場合は、病気が治った後、水を浴びた上で、鳩を神にささげなければなりません。

この章に記されていることは性器に関することなので、一番口にしにくいことです。私たちはタブーとして触れないようにする傾向がありますが、もしきよいもの、美しいものなら、堂々と話すでしょうから、何らかの汚れの意識があるのです。レビ記はそれをはっきり汚れとし、同時に、どうすればその汚れを消すことができるのかを教えているのです。

しかし、これはあくまで旧約のイスラエル人のためのもので、直接私たちと関係するものではありません。神のもとから永遠不変の真理を持って来られたキリストは、旧約聖書で汚れているとされている人を、まったく気にせず触られました。ツァラアトの人、長血の女、死んだ人などです。旧約聖書では、汚れた人に触れると、触れた人がみな汚れますが、反対に、キリストが触れると、汚れた人がみな、病気を癒され、きよめられました。キリストはどんな汚れもきよめる力を持っておられるからです。そのキリストが信じる人の内に住んでおられます。ですから、キリストを信じる人は、汚れていてもきよくされ、その人自身も汚れたものをきよくすることができるのです。

病人を看護する仕事は、昔は汚い仕事と思われて嫌われていました。病人から出る血や膿や排泄物を処理しなければならないからです。それらはここで言う「漏出物」で、汚いと思われるものです。しかし、ナイチンゲールをはじめ多くのキリスト者によって、その仕事が天使の仕事に変わりました。介護の仕事もそうです。キリストによって汚いものがきれいなものに変わるのです。

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