2023年5月6日(土)
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聖書一日一章 民数記 2章
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自分の一族の旗じるしのもとに宿営しなければならない。(2節)
イスラエルの民はシナイ山のふもとで長く宿営していましたが、神の約束の地パレスチナを征服するために出発しようとしていました。前の章の人口調査もそのためです。人口を数え、各部族を軍団に組織し、民全体を軍として編成するためです。ここでは、民が旅をする上で、移動したり、宿営したりする配置が示されています。それは戦うための軍団の配置でもありました。
さて、2節では、「イスラエルの子らは、それぞれ自分たちの旗のもと、自分の一族の旗じるしのもとに宿営しなければならない」とあります。何十万もの人々が旅をするためには目印の旗が必要でした。そのために、部族ごとに旗を作らせ、掲げさせたのです。私たちが団体旅行をするときに、案内役が旗を持って進み、みんながその旗について行くのと同じです。
イスラエルの部族は戦うための軍団でもありましたが、戦うときは旅をするとき以上に旗が必要です。戦場では、敵味方入り乱れて駆け回るので、旗がなければ、自分がどこにいるのか、また、どの集団が敵でどの集団が味方なのかもわかりません。旗によって、何十万もの民が迷わずに敵と戦うことができました。
私たちの場合は、キリストが十字架の旗を掲げて前を進まれます。私たちはその旗を見てついて行きます。その旗を見ている限り迷うことはありません。教会は多くの教団、教派に分かれ、組織的には一つではありませんが、十字架の旗を掲げたキリストについて行く群れとしては一つの群れです。
ところで、戦争において旗はきわめて重要ですので、旗をあずけられた人、旗手は、それを何よりもの名誉と思い、命をかけて旗を守りました。私たちも悪魔との戦いのさ中にあって、十字架の旗をしっかり掲げることが重要です。それは取るに足りない私たちに与えられているとても光栄な務めです。人の目を恐れて隠してしまいたくなるのはやまやまですが、キリストが内に住んでおられるので、キリストがきっと勇気を与えてくださるでしょう。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成