2023年5月11日(木)

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聖書一日一章    民数記 7章

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族長たちは祭壇奉献のためのささげ物をささげた。(10節)

1節に、「幕屋を設営し終えた日に」とあるので、この章の出来事は、出エジプト記40章で幕屋を初めて設営した直後のものです。イスラエル12部族の族長たちは合同で、旅をするときに幕屋を分解して運ぶのに必要な車6両とそれを引く牛12頭をささげました。次に、その日から毎日、一人ずつ順番に、幕屋で使う器類やいけにえの牛や羊をささげました。その目録が、12節から83節まで、12人の族長一人ずつについて記されています。

そのため、まったく同じ目録が12回も繰り返されています。私は読み始めて、5人目ぐらいで飽きてやめてしまいました。人にもよるでしょうが、私は、同じことを繰り返し読んだり聞いたりするのが、退屈で苦痛です。どうしてもしなければならないときは、かなりの忍耐が要ります。

しかし、なぜ、まったく同じ目録を繰り返して記しているのだろうかと思ったときに、はたと気づきました。これは、一人一人の族長がこれだけのものをささげたと、神に報告し、神がその報告を聞いて、心に留めておられたのだと。とすると、神は同じことを12回も聞かれたことになります。神にとっては、私たちよりもっともっとわかっていることなので、私たちよりもっともっと退屈でしょう。神は忍耐して聞いておられたに違いありません。

考えてみると、神は私たちの祈りを聞いてくださいますが、私たちが毎日毎日祈る祈りは、そんなに変わるものではありません。いくつかの課題は毎日まったく同じように祈っています。神が私たちのすべての祈りを聞いておられるとすれば、事実聞いておられるのですが、どれだけ毎日同じ祈りを聞いておられることでしょうか。それも一人ではなく、何億もの人の同じような祈りを毎日毎日聞いておられるのです。神はなんと優しく、忍耐強いことでしょうか。愛がなければできないことです。神はどんなに豊かな愛を持っておられることでしょうか。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成