2023年6月12日(月)

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聖書一日一章    申命記 3章

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レファイムの唯一の生き残りであった。(11節)

モーセが最後にした説教です。ここでは、アモリ人の王シホンの王国を滅ぼしたのに続いて、その北のバシャン地方の王オグと戦い、滅ぼし、60の町を攻め取ったことを語っています。また、2つの王国の領土をルベン部族、ガド部族、マナセ部族に与えたこと、その条件として、男たちが、パレスチナを征服し、すべての部族に所有地を持たせるまでは、ともに戦うように命じたと語っています。最後に、神に、約束の地を踏むことを願ったが、許されず、ピスガ山に登り、その地を眺めるように言われたと語っています。

さて、11節では、「バシャンの王オグはレファイムの唯一の生き残りであった。見よ。彼の寝台は鉄の寝台で、その長さは9キュビト、その幅に4キュビトである」と言います。「レファイム」というのは、2章10節によると、大男の一族のことですが、バシャンの王オグもその「レファイム」の子孫だったというのです。その大男ぶりを示すために寝台の大きさを記していますが、長さ、3.9m、幅、1.7m、巨大な寝台です。そんな大男の王の治める国と戦ったのに、滅ぼすことができたのです。

このことは、40年前にパレスチナを偵察した人たちの多数の考え、民の大多数の者が同感した考えが、間違っていたことを示しています。彼らは、「そこで見た民はみな、背の高い者たちだ。私たちの目には自分たちがバッタのように見えたし、彼らの目にもそう見えただろう。あの民のところには攻め上れない。あの民は私たちより強い」と言いました。しかし、それは間違いでした。実際には大男の王オグの軍勢に勝ったのです。

一見、だれもが無理だと思うことがあります。たしかに、多くの人が挑戦しても、まったく歯が立ちません。ところが、だれか一人が成し遂げると、不思議に、できる人が次から次から現れ、そのうち熟練さえすればできるようになるものです。だれもが無理だと思うことが、必ずしも絶対的に無理ではありません。私たちが祈るとき、だれもが無理だと思うことは、祈っても無駄だと思ってしまいます。しかし、それは間違っています。

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