2023年6月17日(土)
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聖書一日一章 申命記 8章
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主があなたを良い地に導き入れようとしておられる。(7節)
死ぬ日の近いモーセが最後にした2つ目の説教です。ここでは、荒野で40年間放浪した時のことを話します。そんなに長く放浪しなければならなかったのは、人々の不信仰の結果でした。イスラエルの民が40年前にパレスチナの南端まで来たとき、神がその地を征服すべく攻め上るように命じられたのに、人々は、偵察隊の報告の難点だけを取り上げ、神の力と約束を信じず、征服するのは無理だと決めつけました。そして、モーセと神を、こんな所まで連れてきて、のたれ死にさせるつもりかと非難したのでした。そのために、神は、そのとき大人だった世代に責任を負わせ、彼らが死に絶えるまで荒野を放浪させると宣言されたのです。
しかし、それにしては、神の、人々に対する待遇は温かいです。3節で言うように、神は40年間、ずっと絶えることなく天からマナを降らせ、彼らが十分に食べられるようにされました。また、4節では、神の超自然の保護によって、「この40年間、あなたの衣服はすり切れず、あなたの足は腫れなかった」と言います。そのように神は荒野でも、人々の生活を守られたのです。それだけではありません。3節では、「それは、人はパンだけで生きるのではなく、人は主の御口から出るすべてのことばで生きるということを、あなたに分からせるためであった」と言います。その期間を、人々を罰するどころか、人間が経済活動で生きているのではなく、神の力で生きていることを学ぶための期間とされたのです。ですから、5節で、「あなたは、人がその子を訓練するように、あなたの神、主があなたを訓練されることを知らなければならない」と言います。不信仰と罪の結果は悩みと苦しみです。しかし、神はそれを、未来の祝福のための信仰の訓練に用いられるのです。
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