2023年7月9日(日)
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聖書一日一章 申命記 30章
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みことばは、あなたのすぐ近くにある。(14節)
モーセはここでは、神のみ言葉に聞き従うように、そうするなら、神はあなたを祝福し、子どもを増やし、家畜を増やし、収穫を増やして栄えさせられると言います。反対に、聞き従わないなら、必ず滅び失せると警告しますが、それが最終的な結末ではありません。「追い散らしたすべての国々の中で、あなたが我に返り」、み言葉に聞き従うなら、「たとえ天の果てに追いやられていても、そこから連れ戻される」と言います。
さて、14節では、「みことばは、あなたのすぐ近くにあり、あなたの口にあり、あなたの心にあって、あなたはこれを行うことができる」と言います。この意味は、モーセが神の声を聞き、「みおしえの書」に書き記し、人々は集会でそれを聞くことができたし、「家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも」唱えるように言われていて、いつも口にあったし、かなり暗唱していて、心にあったということです。これは普通のことではありません。もしみ言葉がなければ、神がどんな方で、何を望んでおられるのか、さっぱりわかりません。私たちは、さらに、世に来られた神のひとり子の口から、そのみ言葉によって、もっとはっきりと知ることができるのです。
また、「あなたはこれを行うことができる」と言うように、神が望まれることは決して難しいことではないということを、み言葉は教えます。神を大事にすること、高ぶらないこと、隣人を大事にすること、隣人に悪いことをしないことです。修業しなければできないことではないし、選ばれた人だけができることではありません。私たちは神のひとり子の口から、そのみ言葉によって、さらにはっきりと知ることができます。
しかし、モーセは最初から人々が神に背くことを予想し、「我に返り」、神に立ち返るなら、神は天の果てからでも救ってくださると言います。み言葉は、神が救いの神であることを教えます。私たちはその神が救いのためにこの世に送られたひとり子の口から、そのみ言葉によって、だれでも悔い改めて信じるなら、それだけで救われることを知るのです。
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