2023年8月7日(月)

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聖書一日一章    士師記 1章

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カレブはそこからアナクの三人の息子を追い払った。(20節)

ヨシュアは死にましたが、パレスチナの先住民は、まだ虫食いのように残っていました。すでに国土を各部族に割り当てていたので、それぞれの責任で 先住民を追い払わなければなりませんでした。ここでは、ユダ族がエルサレムやヘブロンなどの先住民を追い払ったこと、エフライム族が昔ヤコブが野宿したベテルの先住民を滅ぼしたこと、マナセ族、ゼブルン族、アシェル族、ナフタリ族については、むしろ、追い払えなかったことを記しています。

さて、19節には、「主がユダとともにおられたので、ユダは山地を占領した。しかし、平地の住民は鉄の戦車を持っていたので、追い払えなかった」とあります。神がともにおられたので、山地を占領したというのはわかりますが、鉄の戦車を持っている平地の住民は追い払えなかったというのは、おかしいです。そうだとすると、神は、剣や槍の住民には勝てるが、鉄の戦車を持っている住民には勝てないということになります。そんなはずはありません。本当は神を信じていなかったので、勝てなかったのです。すると、「主がともにおられたので、山地を占領した」というのもあやしいものです。本当は敵が弱かったから占領できたのでしょう。「主がともにおられる」という言い方をしますが、本当にはそう信じていなかったのではないでしょうか。人のことは言えません。私たちも「主がともにおられる」という言い方をしますが、本当にそう信じているのかどうかあやしいものです。

一方、20節では、カレブが、神の力をほんとうに信じるときに、どんなことが起こるかを示してくれています。「ヘブロンはカレブに与えられ、カレブはそこからアナクの三人の息子を追い払った。」カレブはヘブロンという町を攻め、伝説の巨人の末裔として恐れられていたアナクの息子たちを追い払ったというのです。このときカレブはいったい何歳でしょうか。ヨシュア記14章で、すでに85歳ですから、それから何年か経ってヨシュアが死に、それから何年か経って、カレブは百歳を超えていたでしょう。そのカレブが先頭に立って戦ったのです。神の力をほんとうに信じると、こういうことが起こります。「主よ。信仰の弱い者を憐れんでください」と祈りました。

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