2023年8月9日(水)

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聖書一日一章    士師記 3章

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エフデは小窓から出た。(22節)

イスラエルの民は、パレスチナを征服し、定住しましたが、ヨシュアの死後、周辺の諸民族にしばしば侵略され、部分的に支配されます。神はその都度、み心にかなう人を用い、彼らを解放されます。そのように神に用いられる人は後に士師と呼ばれるようになります。ここでは、あるとき、イスラエルの北方のアラムの王に侵略され、支配されますが、神はあの勇者カレブの娘婿のオテニエルを用い、解放されました。その後、モアブの王エグロンに侵略され、支配されますが、神はエフデという人を用いて解放されました。

さて、エフデはモアブの王エグロンを倒そうと、貢を収める使節の長として王に面会し、貢を納めた後、ほかの者を帰らせ、王の所に戻って、「秘密のお知らせがあります」と耳打ちしました。わいろだと思った王は、あとで涼み部屋に来いと言い、エフデはその部屋に行って一人いる王を隠し持っていた剣で倒しました。そして、内からかんぬきをかけ、家来たちが、王が用を足していると思っている間に逃げました。すぐに戦う者を集め、モアブ軍を全滅させました。王がわいろに目がくらみ、一人になった一瞬の隙を突いたのでした。といっても、最初から、王がそんなふうに行動するとはわかりませんので、神の摂理以外の何ものでもありません。

ところで、エフデは王を倒した後、内からかんぬきをかけ、どこから出たのでしょうか。22節には「小窓から出た」とあります。この小窓は警備上、だれも入れないようにできているはずですから、人がくぐれない小さなものだったでしょう。その小窓から出たということは、彼がかなり小柄だったことを示しています。王が一人で会おうとしたのも、小柄なので見くびったからでしょう。そうだとすると、敵の王の所に一人で行って倒すという、不可能に近いことを、非常に小柄で弱そうな男が成し遂げたのです。神が働かれるときには、強い人だけではなく、弱い人も用いられるのだと思いました。私たちの知っているクリスチャンの中にも、小柄で弱々しく見えるのに、大きな働きをしている方が何人もいらっしゃいます。神にあっては、大きい、小さい、強い、弱いは、関係ないということを教えられます。

《召天のお知らせ》
チャペル・こひつじに集っておられる平野和子さんは、昨日未明、主の深い御旨により、御許に召されました。以前からだんだん体が動かなくなる病気を患っていて、ほとんど動けなくなっておられましたが、心はキリストへの信仰によって快活で、頭もまったく明晰で、前の日まで、多くの電話やメールをしておられました。葬儀は、8月10日木曜日、午後2時から、チャペル・こひつじの会堂で行います。どなたでもご出席くださいとのことです。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成