2023年8月13日(日)

_____________________________________________________________________________

聖書一日一章    士師記 7章

_____________________________________________________________________________

あなたといっしょにいる兵は多すぎる。(2節)

イスラエルの民が砂漠の民ミディアン人に略奪されていたとき、神が彼らから救うために召されたのは、ギデオンという若者でした。ギデオンは神から民を救うように言われ、最初は躊躇しますが、神の霊によって立ち上がり、角笛を吹き鳴らして兵を集め、3万2千人が集まります。敵がモレの丘という丘の前に陣を敷いたので、ギデオンは6キロほど南の泉のそばに陣を敷きます。すると、神は、「民は多すぎるので、『恐れおののく者は帰れ』と告げよ」と言われ、その通りにすると、1万人だけが残ります。しかし、神は、「まだ多すぎる」と言われ、水を飲むときに、犬がなめるように飲む者は帰せと言われ、そうすると、3百人だけが残ります。そのとき、神は、「3百人で、わたしはあなたがたを救う」と宣言されます。その夜、ギデオンがミディヤン人の陣営を探りに行くと、一人の兵がギデオンの剣に倒される夢を見て恐れていたので、神が自分によって彼らを倒されるしるしだと確信します。それで、すぐに、全員に壷に入れたたいまつと角笛を持たせて近づき、いっせいに角笛を吹き鳴らし、つぼを割って火を見せます。すると、敵の兵たちは、暗闇の中に、突然、敵の攻撃の角笛と火が現れ、パニックになり、同士打ちを始め、みな逃げ出すのです。

さて、神は3万2千人の兵で、「多すぎる」と言われ、1万人に減っても、「まだ多すぎる」と言われます。しかし、ミディアンの兵は13万5千人ですから、最初の人数でも全然足りないのに、3百人は無茶ではないでしょうか。たしかにギデオンが戦うとすれば、無茶ですが、神が7節で、「3百人で、わたしはあなたがたを救い、ミディヤン人をあなたの手に渡す」と言われるように、神が戦われるので、兵の人数は関係ないのです。人々に花を持たせるために3百人を用いられるのでしょう。また、神が「多すぎる」と言われるのは、人数が多いと、人々が勝利をご自身のものと思わないからです。神は2節で、勝利を「彼らの手に渡さない」といわれますが、人数が多いと、勝利は人々のものになり、「誇るといけないから」と言われますが、人数が多いと、自分たちは強いと誇るからです。人数を少なくして、人々がご自身の勝利だと認識し、ご自身の力に驚き、ご自身をあがめるようにされるのです。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成