2023年9月13日(水)

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聖書一日一章    サムエル記第一 13章

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兵たちはサウルから離れて散って行こうとしていた。(8節)

神から王として選ばれたサウルは、預言者サムエルの油注ぎを受け、国民集会で正式に任命されましたが、ヨルダン川の東のある町をアンモン人の攻撃から救ったことで、全国民から王として認められました。その後、彼の息子で血気盛んなヨナタンがペリシテ人の守備隊長を打ち殺したことで、ペリシテ人との戦争が始まりました。サウルには3千人ほどの未熟な兵がいましたが、ペリシテの軍は高度に組織化され、3万の戦車と数えきれない兵を有し、とても勝ち目はありませんでした。そのため、イスラエルの兵たちは震えながらサウルに従っていて、離れて散っていこうとしていました。そこでサウルが頼ったのは、サムエルの権威でした。サムエルにいけにえの儀式をしてもらって、兵たちの士気を高めようとしましたが、いつまで待っても現れないので、待ちきれず、自分で、祭司しか許されないいけにえの儀式をしてしまいました。ちょうどそのときサムエルが到着し、そのことをひどく責め、王として失格だ、神は別のみ心にかなう人を選ばれると宣言しました。

さて、サウルがそんな過ちをおかした原因は、兵たちが離れて散って行こうとしていたことです。数でひどく劣っているのに、結束力がないなら、最悪です。その上、一部の兵が離れ始めると、離れるのがどんどん加速し、瞬く間に軍が崩壊してしまいます。こういう状況は、会社にしても、何かの団体にしても、チームにしても、サークルにしても、同じです。形勢が悪くなると、人は離れて行くもので、しかも、離れ始めると、その動きが加速し、瞬く間に崩れていきます。サウルはサムエルの権威に頼りましたが、そんなとき私たちも、わらにもすがる思いで、だれかに頼ろうとしたり、何か変わったことに期待したりします。しかし、サウルはそこで悔い改めるべきでした。同じ状況でも、息子のヨナタンは次の章で、神を信頼してペリシテ人に勝利します。サウルも、自分の不信仰を悔い改め、神を信頼し、神にかけていこうと決心すれば、状況は変わったに違いありません。私たちもいろいろなことが崩れていくように感じるときには、反省しましょう。自分の不信仰や不誠実を反省し、主を信頼し、主のみ言葉に従って、新しい歩みを始めましょう。

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