2023年10月7日(土)
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聖書一日一章 サムエル記第二 6章
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ケルビムの上に座しておられる万軍の主。(2節)
ダビデは、サウル王の死後、7年間の内戦を経て、イスラエルの王になりました。エルサレムを攻め取り、王宮を建て、攻め寄せたペリシテ人を2度撃破し、王権を確立しました。そこで、聖なる契約の箱をエルサレムに移すことにしました。昔ペリシテ人に奪われ、送り返されて以来、国境近く町に保管されていたのです。ダビデはその箱を新しい荷車に載せ、牛に引かせ、彼自身も人々も楽器を奏で踊って行進しました。しかし、途中で牛がよろめき、契約の箱がひっくり返りそうになったので、御者のウザという人がそれを押さえたところ、突然死にました。ダビデは行進を即刻中止し、契約の箱をその近くの家に預けました。それから3ヶ月、その家が目に見える祝福を受けたので、許されたと確信し、契約の箱を慎重にエルサレムに運びました。
さて、ウザは、箱がひっくり返りそうになったので、良かれと思って押えたのに、なぜ神に打たれたのでしょうか。2節には、「神の箱は、ケルビムの上に座しておられる万軍の主の名でその名を呼ばれている」とあります。その箱には、純金でできた格別に立派なふたがあって、そのふたには「ケルビム」という天使の像が2体鋳造されていました。そして、その上に万軍の主が座しておられるというのです。ケルビムの上にはただ空間があるだけなのですが、そこに神がおられるというのです。と言っても、神は天におられると言われますし、場所に限定されないお方ですので、どこにでもおられるとも言えます。ですから、神の意識がそこに集中しているということでしょう。それにしても、その箱の上に神がおられるというのはすごいことです。そのため、箱が置かれていた幕屋の奥の至聖所には、だれも入ることが許されませんでしたし、運ぶときにも、まず幕でおおって見えないようにして運びました。ウザにはこの感覚が欠けていました。ウザだけでなく、ダビデにもそこにいた人みなに欠けていました。神の臨在に対する恐れは大事です。
しかし、私たちはキリストがともにおられて、私たちをおおってくださり、神の前での無礼をすべて赦されるようにしてくださるので、安心して、神の臨在の場にいることができます。
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