2023年10月11日(水)

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聖書一日一章    サムエル記第二 10章

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アラム人は集結した。(15節)

ダビデ王が周辺の諸国を屈服させた後、アンモン人との戦争が起こりました。アンモン人の地域は現在のヨルダン王国に含まれ、その首都アンマンにその名が残っています。そのアンモン人のナハシュ王はダビデと友好関係を持っていましたが、その王が死んだので、ダビデが弔問の使者を送ると、子のハヌンは彼らをスパイとみなし、侮辱して帰しました。そのため戦争になり、ダビデが全軍を将軍ヨアブに託して送ったところ、アンモン人はアラム人の兵を雇っていて、挟み撃ちにされました。しかし、ヨアブは精鋭部隊を率い、残りを兄弟アビシャイに託し、「強くあれ。奮い立とう。主が、御目にかなうことをされる」と言って勇敢に戦ったので、撃退することができました。

さて、その後のことですが、15節には、「自分たちがイスラエルに打ち負かされたのを見て、集結した」とあります。アラム人は広く散らばって住んでいて、国を作ってはいませんでした。それで、ダビデが8章でアラム人を撃ったはずなのに、ここでも登場するのです。そのアラム人の、北のほうのツォバという地域の王ハダドエゼルが、アラム人を呼び集めたので、かつてなかったほどに集結しました。しかし、ダビデは全軍を率いて彼らと戦い、圧勝しました。各地にばらばらに住んでいるアラム人を屈服させるのは、難しいですが、集結してくれたので、全体的に屈服させることができたのです。

さて、ヨハネの黙示録には、世の終わりに、神に逆らう王たちが集結し、神の民に戦いを挑むことが預言されています。その16章16節には、「汚れた霊どもは、ハルマゲドンと呼ばれる場所に王たちを集めた」とあります。また、19章19節には、「私は、獣と地の王たちとその軍勢が集まって、馬に乗る方(つまりキリスト)とその軍勢に戦いを挑むのを見た」とあります。これは、悪魔が神を認めない王たちを惑わして、神の民と戦わせる戦いです。そんな戦いを神がなぜ許されるのか、このダビデとアラム人の戦いからよくわかりました。王たちの中で神の民と戦うために集結する動きが起こると、ほんとうに神を憎む王たちが神への敵意をむき出しにして集結しますし、集結するならば、一網打尽に滅ぼすことができるからです。

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