2023年10月16日(月)

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聖書一日一章    サムエル記第二 15章

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さあ、逃げよう。(14節)

ダビデ王の三男アブサロムは、母違いの兄アムノンが同じ母のかわいい妹を陵辱したことで恨み、彼を殺し、一時は外国に逃げていましたが、ヨアブのとりなしでダビデの許しが出て、エルサレムに帰ることができました。しかし、ダビデが会おうとしなかったので、アブサロムはだんだんと父に対する不満を募らせ、王に陳情に来る人々を懐柔し、支持者を増やし、4年後に、ヘブロンという町で謀反を起こしました。ダビデは謀反を知ると、家族と手勢を連れてエルサレムを出、ヨルダン川に向かいました。

さて、ダビデは謀反を知ったとき、14節のように言いました。「さあ、逃げよう。そうでないと、アブサロムから逃れる者はいなくなるだろう。すぐ出発しよう。彼がすばやく追いついて、私たちに害を加えるといけないから。」ダビデには寝耳に水でしたが、彼は危機を悟り、すぐに王宮を出、町を出ました。すぐに出たということは、取るものも取りあえずに出たということです。食糧も着替えも身の回りの物さえ持たずに出たのです。次の章を見ると、結果として、アブサロムの軍に追いつかれずにすみました。ヨルダン川を渡れるかどうかが鍵でしたが、無事に渡り、態勢を建て直すことができました。

いのちを救うためには、このように、取るものも取りあえずにすぐに逃げるということが大切です。危機というのは突然やって来るものです。さなかでは、何がどうなっているのかわからないこともあるでしょうし、着替えたいとか、あれだけは持って行きたいとかもあるでしょう。しかし、とりあえず逃げましょう。いのちさえ助かれば何とかなります。

世の終わりが近づくと、いまだかつてなかったような苦難が起こると言われています。戦争が多くなり、災害が多くなり、迫害が起こります。悪の帝王が現れるかもしれません。キリストはマタイの福音書24章で、「荒らす忌まわしいもの」を見たら、すぐに逃げるようにと言われました。危険を感じたら、取るものも取りあえず、すぐに逃げましょう。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成