2023年11月18日(土)

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聖書一日一章    列王記第二 2章

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預言者の仲間たちがエリシャに言った。(3節)

北部のイスラエル王国で、バアル神崇拝と戦って来た預言者エリヤが、ついに世を去る日が来ました。神から後継者に指名されたエリシャがエリヤについて行くと、エリヤから何をしてあげようかと言われ、霊の一部を下さいと頼むと、取り去られる瞬間を見ることができれば、与えられると言いました。直後に、竜巻が起こり、火の戦車が現れ、エリヤが上っていきました。見ることができたエリシャは、霊を受け、奇跡を起こすようになりました。

さて、エリシャがエリヤについてある町に行くと、預言者の集団が出てきて、「今日、主があなたの主人を取り上げられることを知っていますか」と尋ねました。次に、別の町に行くと、そこでも預言者の集団が出てきて、まったく同じことを尋ねました。ここで私の心にとまったことは、預言者たちが神から同じことを示されていることです。本当の預言者なら、神のご計画を示されて、それを正確に受けとめているはずですし、神のご計画は一つですから、同じなのは当然です。彼らがみな真の預言者なので一致したと言えますし、一致していることで真の預言者であることが証明されたとも言えます。

パウロはコリント人への手紙第一14章32節で、「預言する者たちの霊は預言する者たちに従います」と言います。パウロはクリスチャンの中にも預言する者がいることを保障しますし、それが聖霊の賜物によると教えます。ですから、多くの人が預言しても、真の預言ならば、同じ聖霊が示しておられるのですから、本質的に一致するはずですし、従うのは当然です。

しかし、現実的には、一致しないことが多いし、対立や混乱も起こります。それは、預言の賜物を与えられていても、未熟だからです。ですから、パウロはエペソ人への手紙4章で勧めます。「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに耐え忍び、平和の絆で結ばれて、御霊による一致を熱心に保ちなさい。からだは一つ、御霊は一つ、主はひとり、信仰は一つ、バプテスマは一つ、すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのもののうちにおられる、すべてのものの父である神はただひとりです。」

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