2023年12月2日(土)
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聖書一日一章 列王記第二 16章
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エドム人がエイラトに来て、そこに住みついた。(6節)
南部のユダ王国ではアハズが王になりました。アハズは3節に、「異邦の民の、忌み嫌うべき慣わしをまねた」とあるように、創造主なる神を敬わず外国の宗教を躊躇なく取り入れるような人でした。アハズの時代に、北部のイスラエル王国とその北のアラム王国が連合して攻めてき、彼のいたエルサレムを包囲しましたが、攻め切れずに退却しました。これに懲りたアハズは、北のほうで勢力を拡大していたアッシリアに貢を送り、助けを求め、アッシリアはアラムの背後を突き、その都ダマスコを占領し、王を殺し、脅威を取り除いてくれました。アハズはダマスコにアッシリアの王に面会に行きましたが、そこにあった異教の祭壇を模倣してエルサレムの神殿に置きました。それほどアッシリアを憧れていたのですが、将来、自分たちの最大の脅威になるとは想像もしなかったでしょう。
ところで、6節には、イスラエルのずっと南、アカバ湾に面したエイラトという町について、アラムが占領し、ユダの人々を追い払い、その後、エドム人が住みついたと記しています。3つの民族がその町を取り合ったのです。なんと、現在も、そのあたりを、エジプト、イスラエル、ヨルダン、サウジ・アラビアが領土を分け合っていて、4つの国の国境が密集しています。この小さな町がなぜ各国の取り合いになるのか、イスラエルあたりから船でインド洋に出るための唯一の港町だからです。ということは、言葉を換えて言えば、エイラトは、インド洋周辺の広い世界へ出る門であり、道だと言えます。
この町のことを考えていたときに、私たちの神の広い世界への門、あるいは道のことを思いました。神の世界は、目には見えませんが、この世界を造られた神の世界ですから、この世界よりもはるかに広く大きく豊かなはずです。私たちはその一端に触れただけで感動しているのですから、どんなにすばらしい世界でしょうか。その世界に行くための門あるいは道は一つしかありません。キリストは言われました。「わたしは道であり、真理であり、いのちです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。」「わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。」
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