2023年12月20日(水)

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聖書一日一章    歴代誌第一 9章

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朝ごとに鍵を開けた。(27節)

これまでイスラエルの民の系図を記してきましたが、1節で、「全イスラエルは系図に記載された」と締めくくり、ここでは、バビロン捕囚からの帰還後、エルサレムに住みついた人々のリストを記します。35節からは、イスラエルの歴史の記述が始まりますが、まずサウル王の系図を記しています。

さて、神殿を警備する門衛について、25節には、「彼らの村々の同胞は、七日目ごとに来て、決まった時から決まった時まで、彼らとともにいなければならなかった」とあります。門衛は各村に住んでいて、輪番で勤め、それぞれの勤務時間が決まっていたようです。また、27節には、「彼らは神の宮の周りで夜を過ごした。朝ごとに鍵を開けた」とあります。神殿は聖なる場所ですし、金銀の宝物をたくさん収蔵していたので、賊が侵入して、荒したり盗んだりしないように、門衛たちがしっかり警備していました。そのために、昼も夜も24時間警備しましたし、とくに朝方などの交替時は、手薄になりやすいので、注意していたようです。一般に、警備する上では、警備の隙間を作らないことが大切です。これはすべての守りについて言えることです。たとえば、2、3歳の子を公園で遊ばせる場合には、気をつけて見守らなければなりませんが、ある時間だけ神経を張りつめるよりも、注意が散漫になる時間を作らないことが大切だと思います。

ところで、私たちは神がいつも見守ってくださると信じて、安心しています。それなのに、もし、神が見ておられない時間がたとえわずかでもあれば、その間私たちは無防備ですし、全然安心できません。しかし、神には絶対にそんなことはありません。イザヤ書27章3節で、神はご自分の民について言われます。「わたし、主はそれを見守る者、だれも害を加えないように、夜も昼もこれを見守る。」また、詩篇121篇3節は言います。「主は、あなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない。見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない。主は、すべてのわざわいからあなたを守り、あなたのたましいを守られる。主はあなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる。」

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