2023年12月30日(土)

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聖書一日一章    歴代誌第一 19章

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主が御目にかなうことされるのだ。(13節)

ダビデ王はまわりの諸国と戦って屈服させて来ましたが、ヨルダン川の東のアモン人とは、王ナハシュと友好的な関係だったので、戦いませんでした。しかし、ナハシュが死に、ダビデが弔問の使者を送ると、息子のハヌンや家臣たちは、自分たちの地を探るためによこしたと考え、辱めて送り返して来ました。それは、宣戦布告にほかならなかったので、ダビデは全軍を将軍ヨアブとその弟アビシャイに託して送りました。敵はアラム人の傭兵を雇っていたので、挟み撃ちにあいましたが、奮起して戦ったところ、勝利しました。

さて、ヨアブは挟み撃ちにあい、形勢が圧倒的に不利なときに、軍の半分をアビシャイに託し、言いました。「強くあれ。われわれの民のため、奮い立とう。主が、御目にかなうことをされるのだ。」全力を尽くした上で、神の御心にゆだねようということです。これはすばらしい言葉です。

多くの人が「全力を尽くそう」とよく言います。しかし、全力を尽くせば、確実に成功するのであればよいのですが、現実はそうではありません。そうすると、全力を尽くそうと思っても、どうせだめだという心の声が聞こえ、その気が失せてしまうのではないでしょうか。その点、全知全能の神を知っていると、すべてのことは神のご計画通りに起こると思えるので、心は落ち着くでしょう。しかし、神が計画なさっていることが、自分にとって良いことなのか、悪いことなのか、わからず、不安です。私たちが安心して結果を主にゆだね、全力を尽くせるためには、キリストによって救われている、つまり、罪を赦されて、神に受け入れられていると確信している必要があります。そうすれば、ローマ人への手紙8章28節にあるように、「神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となる」と思い、神は最善のことをしてくださると期待することができます。そうすれば、目の前の結果に一喜一憂したり、落ち込んだりせず、できることを精一杯して行けます。パウロはコリント人への手紙第一15章58節で言います。「堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。労苦が主にあって無駄でないことを知っているのですから。」

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