2024年1月13日(土)
_____________________________________________________________________________
聖書一日一章 歴代誌第二 4章
_____________________________________________________________________________
彼は鋳物の「海」を造った。(2節)
ソロモン王は神殿を建設していましたが、ここでは、神殿に置く設備や器具を造ったことを記しています。いけにえを焼いてささげるための祭壇、本堂の中に置く金の燭台や机、本堂の入口に立てる2本の青銅の柱などです。
さて、2節には、「彼は鋳物の『海』を造った」とあります。この「海」というのは、青銅でできた円形の水槽で、祭司たちが身をきよめる水をためるためのものです。直径4.4m、高さ2.2mという巨大なもので、30トンほどの水を入れられ、タンクローリー車ぐらいの容量があります。この水槽が12頭の牛の像の上に載っているので、全体の大きさは相当なものでした。こんなものを鋳造したソロモンや職人たちの技術は驚くべきものです。
それはともかく、私は今日、「彼は『海』を造った」という言葉から連想して、神が海を造られたことを思い、その恵みに感謝しました。神が造られた海は、途方もなく大きく、広く、いかにも神が造られたものらしく感じます。海の恵みの第一は、何と言っても、私たちが生きるために必要な水を供給してくれることです。もし海がなければ、雨は降らないし、世界中、砂漠のようになってしまうでしょう。海からの水蒸気が雨となり、泉となり、川となって、草木を潤し、私たちに届くのです。海の恵みの第二は、魚や海草などの海の幸を与えてくれることです。私たちは毎日それらをどんなに楽しんでいることでしょうか。海の恵みの第三は、私も考えてみないと思いつかなかったのですが、海が果たしている浄化作用です。河川からドロドロの汚れた水が流れ込んでも、海はそのすべてを飲み込み、清らかな水に変えてくれます。海の恵みの第四は、船というものが発明されてからのことですが、航海により、海を渡って遠くまで旅行できるようになり、重い荷を簡単に運べるようになったことです。ソロモンの時代から現在まで、最大の物流の手段ですし、現在、それがなかったら、スーパーやコンビニに並ぶ多くの商品が手に入らないでしょう。そして、航海によって、キリストの福音が多くの国に届けられ、私たちの国にも届けられました。神が海を造り、数え切れない恵みを与えてくださっていることを覚え、感謝します。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成