2024年1月15日(月)

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聖書一日一章    歴代誌第二 6章

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あなたのような神はほかにありません。(14節)

ソロモン王は神殿を完成したとき、献堂式を盛大に行い、全会衆の前で奉献の辞を述べました。父ダビデは神のために神殿を建てる志を持っていたが、神はそれを許さず、子の私に建てるように命じられたので、今ここに建てましたと。そして、奉献の祈りをしました。この神殿に目をとめ、悩む人々がここに来てあるいはここに向かって祈るとき、その祈りを聞いてくださいと。

さて、今日とくに心にとまったのは、ソロモンが祈りの中で、あらゆる場合を想定していることです。ある人が無実の罪を着せられたとき、民が敵に敗れたとき、雨が降らないとき、疫病のとき、戦いに出陣するとき、捕囚として異国に連れていかれたとき、異国人が来て祈るときを想定しています。中には、彼自身が見聞きしたことがなく、歴史にも記録がないこともあります。とくに、人々が捕囚として異国に連れていかれることは、何百年も後に初めて起こることです。そのようなことを想定していたことに感心します。しかし、それはソロモンだけではありません。敏腕の経営者は人口減少と人手不足をずっと前から想定していますし、建築家は何千年に一度の地震を想定していますし、研究者はあり得ないことを想定して研究します。そんなことを想像し想定できるのは、人間のすばらしさです。

これは神が人間に与えられた賜物ですし、もともと神が持っておられる能力です。神は天地を創造される前に、この世界で起こるすべてのことを想定して計画されました。神はイザヤ書46章10節で、「わたしは後のことを初めから告げ、まだなされていないことを昔から告げ、わたしの望むことをすべて成し遂げる」と言われます。また、アダムとエバを創造する前に、彼らから生まれてくるすべての人とその人々の人生に起こるすべてのことを想定して計画されました。パウロはエペソ人への手紙1章4節で、「神は、世界の基が据えられる前から、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられました」と言います。神のそのような力は、詩篇139篇が言うように、「あまりにも不思議、あまりにも高くて、及びもつきません。」

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