2024年1月21日(日)
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聖書一日一章 歴代誌第二 12章
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「主は正しい」と言った。(6節)
ソロモン王の後を継いだレハブアム王は、人々の要求をつっぱねたために、北の十部族を失ってしまいましたが、国の防衛を強化したことと、北の王が金の子牛礼拝を始めたために敬虔な人々が移住してきたことで、王権が強固になりました。しかし、1節にあるように、「強くなると、彼は主の律法を捨て」てしまいました。そのころ、エジプトの王シシャクの大軍が攻め上って来たのですが、神はシェマヤという預言者を通し、「あなたがたがわたしを捨てたので、わたしもあなたがたを捨てた」と言われました。6節には、「王はへりくだり、『主は正しい』と言った」とあります。神の言葉を聞いてへりくだり、自分の過ちと神の処遇の正しさを認めたのです。そのとき、神は、「彼らがへりくだったので、わたしは彼らを滅ぼさない」と言われました。その言葉通り、エジプトの大軍は、財宝を奪っただけで去りました。
さて、レハブアムと同じように、私たちも神は正しいと信じていますが、「正しい」とは、どういうことでしょうか。少し考えてみました。まず、考えが間違っていない、つまり、認識が事実と一致していることでしょう。東を西だと思うのも、神なんか存在しないと思うのも、偶像を神だと思うのも、正しくありません。神はすべてのことを事実通り知っておられるので、正しいのです。次に、言葉が事実や行動と一致していること、つまり偽りではないことでしょう。この中に、契約を守る、つまり、言葉で約束したことを行動で守るということも含まれるでしょう。また、パウロはローマ人への手紙2章11節で、「神にはえこひいきがない」と言いますが、正しいとは、えこひいきの反対、公平であることでしょう。また、正しいとは悪の反対です。では、悪とは何かということになりますが、人から命、愛する者、所有物、自由を奪うことだと考えると、その反対ということになります。神は私たちの命、愛する者、所有物、自由を守る方で、その意味でも正しいです。また、適切なさばき、つまり、善を行う者にふさわしく報い、悪を行う者をふさわしく罰することでもあるでしょう。神は正しいさばき主です。ただ、神がそれほど正しい方であれば、私たちは恐れて、息もできません。正しくない者を救ってくださるキリストがどうしても必要です。
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