2024年1月31日(水)
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聖書一日一章 歴代誌第二 22章
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王の一族全員を滅ぼした。(10節)
イスラエル南部のユダ王国では、敬虔なヨシャファテ王が死に、その子のヨラムが王になりましたが、8年ほどで内臓の病気で死にました。それで、その子のアハズヤが王になりましたが、一年後、北部のイスラエル王国に、負傷した王を見舞いに行き、バアル崇拝に反対するエフーのクーデターに巻き込まれ、殺されました。彼の母のアタルヤは、バアル崇拝を広めたイゼベルの娘で、ユダ王国に嫁いできた人ですが、息子の死を知ると、何を思ったか、王族を全員殺し、自分が王になりました。あやうくダビデの家系が絶えるところでしたが、アハズヤの末の生まれたばかりの子だけは、そのおばが寝具の小部屋にかくまったので、生き延びました。
さて、アハズヤは、略奪隊に兄弟たちを殺されて、一人生き残った人でしたし、彼自身、イスラエル王国の王の一族とともに殺害され、彼の子たちも殺害されました。しかし、権力者が殺害されることは珍しいことではありません。日本でも、最近、元首相が殺害されという忌まわしい事件が起こりましたが、太平洋戦争前、首相になった人は30人ほどなのに、そのうちの6人が暗殺、6人が死刑もしくは自殺で死に、残りの多くが暗殺未遂にあっています。外国ではもっと多いようです。権力には殺害される危険がともないます。それなのに、人はどうして権力を握りたがるのでしょうか。おそらく、アダムとエバが、悪魔の、これを食べると神のようになれるという言葉にそそのかされて禁断の実を食べて以来のことでしょう。生まれながらに、神のようになりたい、上に立って指図したいという欲望があるのでしょう。
しかし、私たちはキリストによって、新しい生き方を教えられました。キリストはマルコの福音書10章42節で言われました。「異邦人の支配者たちは、横柄にふるまい、偉い人たちは人々の上に権力をふるっています。しかし、あなたがたの間では、そうであってはなりません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。」教えられるだけではありません。聖霊によって新しく生まれさせ、上に立ちたいという欲望を取り除き、仕える心と愛する心を与えてくださいました。主に感謝しました。
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