2024年2月1日(木)
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聖書一日一章 歴代誌第二 23章
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エホヤダは奮い立った。(1節)
イスラエル南部のユダ王国では、アハズヤ王が死ぬと、その母でバアル崇拝者のアタルヤが王族全員を殺し、王になりました。あやうくダビデの血筋が絶えるところでしたが、末の子ヨアシュだけは、おばがかくまい、その夫祭司エホヤダが神殿の構内でひそかに育てました。ここでは、ヨアシュが7歳になったとき、エホヤダが百人隊長たちとともに決起し、ヨアシュを王としました。阻止しようとしたアタルヤは取り押さえられ、処刑されました。
さて、エホヤダの決起は、結果として成功し、良かったのですが、自分たちのほうが殺されてしまうかもしれない危険なことでした。ヨアシュは、神殿という外部から隔絶された場所で育ったので、だれにも知られずにすみましたが、決起するためには多くの人の協力が必要です。しかし、アタルヤのような独裁者は、いつも変な動きがないか目を光らせているもので、少しでも情報が漏れればアウトです。エホヤダはまず5人の百人隊長にヨアシュを見せ、王の正統な継承者であることを話し、彼らと鉄の信頼関係を築きました。次に、2節に「彼らはユダを行き巡り、レビ人とイスラエルの氏族のかしらたちを集めたので、その人たちはエルサレムに来た」とあるように、国中から協力者を集めました。この段階で一番情報が漏れやすいのですが、一人も密告しなかったのは神の奇跡でした。次に、エホヤダが神殿の構内に集まった協力者たちに当日の手はずを指示しました。準備段階も不審に思われないように、祭司らがいつもと同じように務めに当たりました。
それにしても、成功するか失敗するかは紙一重で、1節に「エホヤダは奮い立った」とあるように、奮い立たなければできないことです。エホヤダが奮い立ったのは、神の言葉に基づく確信があったからです。昔、神はダビデに、彼の子孫が代々王になると約束されました。その約束によれば、ヨアシュが王になるべきです。その確信は、成功できようができまいが、実行しようという決意を与えたでしょう。また、神の霊が彼を動かし奮い立たせたのでしょう。私たちは必要を感じても、そう簡単には立ち上がれません。み言葉による確信と聖霊の働きがあれば、立ち上がることができるかもしれません。
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