2024年2月22日(木)

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聖書一日一章    エズラ記 8章

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私たちのところに連れて来てくれた。(18節)

捕囚から解放されて帰国したイスラエル人が神殿を再建してから約60年後、バビロンに残っていたイスラエル人で、祭司で律法の学者エズラが、祖国で律法を教えるために何千人もの同行者とともにエルサレムに行きました。ここでは、同行者の内訳、出発前にある川のほとりで宿営し、道中の無事を祈ったこと、ペルシャの王やバビロンのイスラエル人がささげた莫大な金銀を12人の祭司長に管理させたこと、無事に着いたことを記しています。

さて、15節以下にあるように、エズラは出発前にある川のほとりで3日間宿営したのですが、祭司の手助けをするレビ部族の人がいないことに気づきました。そこで、リーダーたちをレビ部族の人がいそうな所に遣わして、同行するように誘いました。すると260人ほどが応じ、来てくれました。それにしても、この人々は、突然、エルサレムに行こうと誘われ、仕事や生活を捨て、二度と帰って来ないという大変な決断にもかかわらず、1日か2日で決断したのです。17節には、誘うために遣わすリーダーたちに「ことばを授けた」とあります。どんな言葉かわかりませんが、きっと、神があなたを召しておられるという趣旨だったのでしょう。彼らは突然でも、神の召しだと思って、すぐに応じました。彼らはきっと祝福されたことでしょう。

そこで思い浮かぶのは、キリストが弟子たちを召されたときのことです。ペテロとその兄弟アンデレが網を打っていたとき、キリストが通りかかり、彼らに、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう」と言われました。すると、二人はすぐに網を捨てて従いました。ヤコブとその兄弟ヨハネも同じでした。ヨハネの福音書によると、彼らはキリストと初対面ではなく、バプテスマのヨハネの所で会って、ヨハネの言葉と天からの声を聞いて、救い主だと信じていました。それにしても、突然「ついて来なさい」と言われ、仕事を捨て、家族と離れ、キリストに従って行くという大変な決断をすぐにしたのです。それはすばらしいことです。私たちはあまり役に立たない者ですが、キリストは信じる者をだれでも何かの用に用いてくださいます。キリストがいつ召されても、すぐに従うことができればと思います。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成