2024年3月2日(土)

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聖書一日一章    ネヘミヤ記 7章

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太陽が高く昇って暑くなるまでは、門を開けてはならない。(3節)

ネヘミヤは、エルサレムの城壁を修復するべく、住民の力を結集して工事を進め、その地の異民族のあらゆる妨害を乗り越え、ついに完成しました。

ここでは、エルサレムの市長を任命したこと、住民に系図を記載させ保管させたこと、その作業の最中に、90年ほど前にバビロンから最初に帰って来た人々の名簿を発見したことを記し、その名簿を掲載しています。

さて、ネヘミヤは3節で城壁の門について、「太陽が高く昇って暑くなるまで、開けてはならない。そして、彼らが警備に立っている間に、門をしっかりと閉じておきなさい」と言っています。城壁が完成しても、異民族の襲撃のおそれがあり、門を開けるときは気をつけなければなりません。それにしても、夜が危険なのはよくわかりますが、なぜ「太陽が高く昇って暑くなるまで」なのでしょうか。いつだって、門を開ければ襲撃に弱いのは、同じではないでしょうか。おそらく、「太陽が高く昇って暑くな」れば、人が家から出てきて街に人が多くなるからでしょう。このことから、人には力がある、人こそ町や国を守る力だと思いました。このことは昔の日本の武将、武田信玄の「人は城、人は石垣、人は堀」という言葉でも、裏づけられます。

それを考えると、キリストを信じる人々が集まる教会は、どんなに強いことでしょうか。見かけはそんなに強くありません。気の優しい人が多いし、「右の頬を打つ者には左の頬も向けなさい」と教えられていて、乱暴な人が来ても、とても戦えそうにありません。それでも、多くの人が集まる教会は強いのです。教会は暴力でつぶそうとした回心前のパウロに勝利しました。主が働いておられるからです。また、パウロはテモテへの手紙第一3章15節で、「神の家とは、真理の柱と土台である、生ける神の教会のことです」と言います。教会はキリストの教えを守る柱であり土台だというのです。悪魔が偽りの教えをまき散らし、キリストの教えを骨抜きにしようとしています。どんな強い信仰のクリスチャンも、どんな賢い神学者も惑わされることがありますが、キリストを信じる人々の群れは、全体としては惑わされません。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成