2024年3月31日(日)

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聖書一日一章    ヨブ記 13章

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ただ二つのことを、私になさらないでください。(20節)

ヨブの不幸について、親友たちは、何か悪いことをしたことが不幸の原因だから、悔い改めれば幸せが戻ってくると勧めました。そんな悪に心当たりのないヨブは反論します。ここでは、親友たちの言った、神は完全な方だから神の前ではだれも無罪でありえないということに対して、そんなことは、百も知っていると言います。それなら、自分にも罪があり、神がその罪を根拠に罰せられることになりますが、だからと言って、神がこんなひどい災いを与えられるとは思えないし、論理的にはうまく説明できなくても、何かおかしいように感じるのです。そこで、神と論じ合いたいと思い、神のお答えを待ち望もうと決心し、神にみ顔を隠さないでくださいと祈るのです。

さて、20節では神に向かって、「ただ二つのことを、私になさらないでください」と言います。二つのこととは何でしょうか。ヨブははっきり言っていませんが、推測するところ、一つは、神が沈黙したまま、ヨブに一切答えられないことでしょう。もう一つは、現在の不幸な状態のまま、神がヨブを死なせられることでしょう。神の本心がまったくわからないのは悲しいし、納得できない不幸な状態のまま死んでしまうのはむなしすぎるからです。しかし、神はヨブ記の終わりのほうでヨブに答えられます。私たちはまだそういう深い悩みを持ったことはないかもしれませんが、神はキリストによって答えてくださっていると思います。キリストは、人間にはよくわからない神の本心を、明確に解き明かされました。また、キリストは、人間が不幸なまま死んでしまうことがないように、信じる者すべてに永遠のいのちを保証してくださいました。ハレルヤ。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成